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博士の挑戦状

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第百五十二話

               第百五十二話  王子様
 華奈子は美奈子に牛乳とお菓子を楽しみつつ話した。
「ほら、欧州の王子様もブルマ穿いてたでしょ」
「体育のブルマじゃないでしょ」
「それでもあれブルマでしょ」
「南瓜みたいな」
「あれを穿いて」
 そうしてというのだ。
「その下にタイツ穿いてたわね」
「ああ、あのファッションね」
 美奈子も確かにと応えた。
「欧州の子が言うには王子様だけじゃなくて」
「昔はね」
「王族とか貴族とか偉い人は」
「皆あの恰好だったのよね」
「タイツがね」
 この服がというのだ。
「多かったのよ」
「男の人でも」
「そうであってね」
 それでというのだ。
「王子様もね」
「南瓜みたいなブルマ穿いて」
「その下にね」
「タイツ穿いてたのね」
「そうだったのよ」
「そうだったのね、それでそのファッションがね」
 まさにそれがというのだ。
「あたしはね」
「好きなのね」
「だから半ズボン穿いて」
 そうしてというのだ。
「その下の足はね」
「タイツかスパッツね」
「それも白とか透明じゃなくて」
 タイツの色はというのだ。
「黒とか濃い色が好きなの」
「そうなのね」
「私としてはね」
「私はタイツの色はね」
 美奈子は自分の趣味を話した。
「白がいいわね」
「そっちが好きなのね」
「ええ、ただ華奈子は黒なのね」
「タイツはね、スパッツもね」
「ストッキングも?」
「そうね」
 華奈子はすぐに答えた。
「黒いストッキング好きよ」
「そうなのね」
「半ズボンの下に黒いタイツかスパッツ」
「ストッキングでもなのね」
「黒か濃い色ね」
 こう言うのだった、そして今の自分の足を見ると今はズボンだった、足をすっかり覆っているライトブルーのズボンで美奈子とお揃いだった。


第百五十二話   完


                   2024・3・24 
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