| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

神々の塔

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六十九話 トリックスターその九

「ここまで来たことにな」
「あと二割ですね」
「この塔もな、これからいよいよだ」
「出て来る神霊さん達もですね」
「主神達が出て来る」
 即ち高位の神霊達がとというのだ。
「かく言うわしもな」
「戦には自信がありますね」
「うむ、だからな」 
「これからですね」
「存分にだ」
 それこそという口調で言うのだった。
「戦おう」
「宜しゅうお願いします」
「それではな」
 マルコキアスは綾乃の言葉に頷いた、そしてだった。
 一行はグリモワールの魔神達との戦に入った、一行は魔神達と戦いマルコキアスとも戦った。するとだった。
 術に牙を使った攻撃にだった。
「虹色の炎が脅威やな」
「ああ、威力があってな」
 そしてとだ、芥川は綾乃に話した。
「石化の効果もあるわ」
「石化は防げるけど」
「僕等の力やとな」
「そやけど」 
 それがというのだ。
「ほんまな」
「威力が凄いわ」
「伊達に神霊さんやないな」
「そやね」
「その通り、わしの炎は違うぞ」
 マルコキアスは口の周りにその炎を漂わせつつ言った。
「他の者の炎とはな」
「そうなんですね」
「そうだ、お主達は無事だが」
 それでもというのだ。
「全てを石に変えてだ」
「ダメージを与える」
「そうしただ」
「炎ですね」
「それを受けてだ」
 そうしてというのだ。
「無事でいられるか」
「それは無理です」
 芥川が答えた。
「僕等結構です」
「ダメージを受けてるな」
「はい」
 そうだというのだ。
「ごんまに」
「そうだな、だが負けるつもりはあるか」
「ないです」
 また答えた、先程以上に強い口調で。
「絶対にです」
「勝つつもりだな」
「そうです、そやさかい」
「わしの炎にもだな」
「勝ちます」 
 こう言うのだった。
「貴方自身にも」
「そうするな、だからな」
「そやからですか」
「ここまで来られたな」
 笑顔で言うのだった。
「お主達は」
「神霊さん達が強くても諦めへんで」
「そうだ、では戦うのだ」
「ほな」
「確かや」
 リーが鋭い目で言ってきた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧