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神々の塔

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第六十九話 トリックスターその十

「マルコシアスさんは術に弱い」
「他の神霊さんに比べてな」
「そやな、それやとや」
「術を軸に戦うとええな」
「その通りや」
 芥川に答えた。
「ここはな」
「それやとな」
「ああ、戦い方がわかったな」
「よおな、敵の弱点を衝く」
「それが戦やな」
「そや、それで術に弱いなら」
「そこを衝くんや」
 まさにというのだ。
「魔神さん達は悪魔の君主で闇属性や」
「それで光に弱い」
「基本そこを衝いて戦うが」
「マルコキアスさんは術全体に弱い」
「流石に並大抵の術では威力は期待出来んが」
「僕等の力やとな」
「かなりいける、それでや」
 この戦ではというのだ。
「思いきりな」
「術を使って戦うことやな」
「そや、そうして戦おうな」
「ほなな」 
 芥川は早速だった。 
 マルコキアスに術で風の刃を放った、すると神霊は結構なダメージを受けた。そして他の仲間達もだった。
 マルコキアスに術を放っていった、そうして確実にダメージを与え遂に神霊を倒した。マルコキアスが吐く炎からのダメージは確かに受けたがだ。
 この神霊を倒し他のグリモワールの魔神達を倒していった、そして全ての神霊を倒すとマルコキアスに言われた。
「よくやった、この階の神霊は全て倒した」
「そうですか、それでは」
「上に行ってよしだ、しかしな」
「その前にですね」
「休めよ」
 シェリルに明るく告げた。
「下の宿屋でな」
「お風呂に入って宴を開いて」
「寝てな」
 笑顔で言うのだった。
「ゆっくりとな」
「休むことですね」
「わし等との戦は激しいからな」 
 神霊達とのそれはというのだ。
「だからな」
「ゆっくりと休むことですね」
「そうだ、休んでな」
 そうしてというのだ。
「また上に行け、休息も必要だ」
「誰にもですね」
「わし等だって休むんだ、人の姿になってな」
 マルコキアスはそのうえでと話した。 
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