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ハッピークローバー

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第百二十五話 応援その三

「いいわよ」
「そうなのね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「そうした漫画だとあるのね」
「人の頭より大きいのが。何か明男そうした漫画は読んでいないみたいなの」
「そうなの」
「だってあの子漫画とか本とか読んだら」
 そうしたらというのだ。
「作品とか章のはじめのページの端ちょっと折るのよ」
「そうした癖あるの、弟さん」
「それでね」
 そうした癖があってというのだ。
「それでね」
「そうした漫画にはなのね」
「雑誌のそれになかったから」
 ページの端が折られていないというのだ。
「単行本もないし」
「そうした作品お部屋にないのね」
「ええ、最近単行本もあるけれど」
 明男の部屋にというのだ。
「それがね」
「なくて」
「それでなのよ」
 そうしてというのだ。
「あるのは妹とか年下とかでおっぱいはね」
「小さいの」
「そうなの。妹いないのに」
 かな恵と明男は二人姉弟である、だから彼の下には兄弟姉妹はいないのだ。即ち末っ子であるのだ。
「何故かね」
「いや、それはあれでしょ」
「あれっていうと」
「胸がない女の子が好きだから」
 明男、彼はというのだ。
「それでね」
「そうしたキャラが出る漫画をなのね」
「読んでいてね」
「単行本も買っていて」
「それでよ」
 そうであるからだというのだ。
「妹ものもよ」
「入っているの」
「そうでしょ、まあ妹いたらってね」 
 その様にというのだ。
「思っているかも知れないけれど」
「それって私がいるから」
「お姉ちゃんがいるからね」
 まさにというのだ。
「その反動でね」
「そう思ってるのね」
「そうかも知れないわね」
「そうなのね」
「ええ、ただね」
 かな恵にさらに言った。
「あんたに対してはなのね」
「何でもないと思ってるわね」
「お姉ちゃんだって」
「一時そうした漫画の雑誌にお姉ちゃんものがあって」
 クラスメイトにこのことも話した。
「かなり焦ったけれど」
「杞憂だったの」
「間違ってもね」
 それこそというのだ。
「私を好きとか」
「恋愛対象とか」
「そういう目では見ていないわ」
「そうなのね」
「そうした漫画って常でしょ」
「お姉ちゃんがヒロインなのは」
「雑誌一冊あったら」
 それならというのだ。 
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