ドリトル先生と不思議な自衛官
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第六幕その八
「曲学阿世と」
「まさにそうした人達ですね」
「そうでした、他にも色々とです」
「おかしなことを言っていますね」
「そうでした、彼等はよく戦前の日本を批判しますが」
「戦前の日本のことをですね」
「文字通りに曲学阿世で」
それでというのです。
「語ってきています」
「酷い人達ですね」
「本当に酷いよ、ソ連を擁護する為ならね」
先生も王子にお話します。
「北朝鮮の場合もあるけれど」
「どんなことも言ったのかな」
「どんな醜い擁護も開き直りもね」
それこそというのです。
「やってきたんだ」
「そうだったんだ」
「それがあまりにも酷くてね」
それでというのです。
「僕も人間はここまで卑劣で醜悪になれるかって」
「思ったんだ」
「中世の教会の腐敗が有名だけれど」
「欧州ではね」
「それに負けない位ね」
「戦後の日本の学者さんは酷いんだ」
「マスコミもね」
学者さん達だけでなくというのです。
「酷くてね」
「言うならお仲間だね」
「その人達はね、それでね」
「ソ連や北朝鮮の悪事にはだね」
「醜悪な擁護や開き直りをだよ」
「言っていたんだ」
「ずっとね、ハンガリー動乱でもプラハの春でも北朝鮮のテロ行為でも」
どれでもというのです。
「卑劣で醜悪な主張をね」
「繰り返していて」
「それで戦前の日本も貶めていたんだ」
「酷いね、それはまた」
「日露戦争は覚悟を決めて戦って」
日本がというのです。
「全てを賭けて勝った」
「そうした戦いで」
「借金も凄くてね」
「後が大変だったんだね」
「確かに得たものは大きいよ」
日本が日露戦争に勝ってです。
「大綱ロシアに勝ってね」
「生き残って」
「日本の名声と国際的地位も上がったし」
「日本に元気付けられた人達も多いね」
「うん、僕は人種論は好きじゃないけれど」
先生は微妙なお顔になってお話しました。
「当時は白人国家が強かったね」
「特に先生の祖国のイギリスがね」
「もう白人国家に有色人種の国家は勝てない」
その様にというのです。
「思われだしていたけれど」
「それを覆したね」
「それで今の世界にもね」
「至るね」
「今有色人種の国家は数多くあって」
そうしてというのです。
「繁栄している国も多いね」
「日本もそうだね」
「日本も大国とみなされる様になったよ」
日露戦争に勝利を収めてです。
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