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八条学園騒動記

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第七百四十一話 シヴァ家の敵その四

「非暴力を貫き」
「幾らイギリスに多くの人が傷付けられても」
「そして殺されても」
「何故それを勧めたか」
「自らもそうしたのか」
「それは非暴力無抵抗の人をイギリスが殺す姿を全世界に見せ」
 そうしてというのだ。
「イギリスのインド統治に国内外からの批判が行く様にして」
「そして、ですね」
「それによりイギリスにインド統治を諦めさせる」
「そうした意図がありましたね」
「左様でしたね」
「そうでした」
 その実はというのだ。
「ガンジーは偉大な思想家でしたが」
「同時に政治家でもありました」
 ラメダスがこのことを話した、マハトマ=ガンジーという人はそうした一面も持っていたのである。
「宗教家であり独立活動家であり」
「そしてです」
「政治家でもありましたね」
「そして政治家としてです」
 この立場で以てというのだ。
「インド独立に何が最善か考え」
「そうしてでしたね」
「非暴力を選択しました」
 そうだったとラメダスに話した。
「逆に言えば幾らインド人が傷付けられても」
「そして殺されても」
「多くの犠牲を払っても」
 事実インドは多くの犠牲を払って独立している、
「独立を手に入れる」
「過酷な決断でしたね」
「そして行動でした」
「そうでしたね」
「人は死んでも生まれ変わりますので」
 転生の思想だ、マウリアが本場だと言っていい。
「ですから出来ます」
「そうしたことも」
「ですがそうした決断と行動はです」
「相当なものです」
「それが出来る国はです」
 多くの人が殺されても非暴力を貫き独立を勝ち取るという考えに基づいてそれを実行出来る国はというのだ。
「必要とあればです」
「報復も行いますね」
「何故連合もエウロパもマウリアに穏健なのか」
 連合はむしろ各国政府間の方が徹底する場合がある程だ。
「それはです」
「報復を恐れてですね」
「必要とあれば政府要人にです」
 その彼等にというのだ。
「呪いをかけられます」
「呪術は科学では証明出来ないものの一つです」
 ベッキーがこのことを話した。
「ですから」
「はい、法律にもです」
「連合のそれにはですね」 
 中央政府のそれにも各国政府のものにもだ。
「触れないので」
「連合は何も出来ません、それだとわかっていても」
 呪術を用いられたとだ。
「それがありますので」
「連合はマウリアには低姿勢ですね」
「事実報復として用いますので」
「魔術や超能力も」
「連合もそうです、マウリアは報復の必要を認めれば」
 その時はというのだ。 
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