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八条学園騒動記

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第七百四十一話 シヴァ家の敵その五

「微塵も容赦なく行います」
「左様ですね」
「また攻撃を行う場合も」
 今回の様にというのだ。
「何かを守る為に」
「そうであるのなら」
「やはり容赦しません」
 そうだというのだ。
「一切」
「そうしていますね」
「ですから日刊キムダイは」
 このタブロイド紙はというのだ。
「跡形もなくです」
「消し去る」
「そうしますね」
「必ず。禍根は絶ちます」
「これを機に」
「そうしますね」
「こうした新聞はなくなりませんが」
 セーラはその理由も話した。
「需要があれば供給がありますので」
「どうしてもですね」
「程度の低い人が読むものとしてですね」
「そうした人は何時でも何処でもいるので」
「なくならないですね」
「はい、ですが」 
 それでもというのだ。
「この新聞はマウリア人に悪意を以て攻撃を仕掛けています」
「ならば容赦してはならない」
「そういうことですね」
「そうです」
 まさにという返事だった。
「この度は」
「そうですか、では」
「これよりですね」
「敵の情報を集め」
「そうしてですね」
「手を打っていきます、ではです」
 ここまで話してだ、セーラは。
 紅茶を一口飲んだ、そのうえで二人に言った。
「今日の紅茶もとても美味しいですね」
「はい、日本の駿河星系の産です」 
 ベッキーが答えた。
「そのお茶をです」
「紅茶にしましたか」
「そしてお水ですが」 
 今度はそちらの話をした。
「この播磨星系の第五惑星の」
「そちらのですか」
「六甲山脈の天然水です」
 そちらになるというのだ。
「ミルクはアイヌ連邦産で」
「全て連合のものですね」
「本日は」
「マウリアのものも美味しいですが」
 それでもとだ、セーラはベッキーに応えて述べた。
「やはり連合のものは質が違いますね」
「お茶やミルクにしても」
「はい、実に」
「品質が違います」
 ラメダスが言ってきた。
「連合は」
「そこが違いますね」
「はい、農業においてもです」
「技術が違うので」
「栽培方法も肥料もお水も」
 そういったもの全てがというのだ。
「違います」
「お水もですね」
「水道の浄化技術がです」
「マウリアと比べて」
「全く違うので」
 連合の方が最新鋭であることは言うまでもない、連合の最新技術は常にまずは民生に用いられるのだ。 
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