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八条学園騒動記

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第七百四十一話 シヴァ家の敵その三

「吐き気を催す邪悪ともです」
「言っていいですね」
「そうですね」
「悪の中でも最も醜悪な」
「唾棄すべきものですね」
「そうした悪を成敗せねば」
 そうしなければというのだ。
「なりません」
「それでは」
「この度は」
「即座にです」
 まさにというのだ。
「動きそして」
「根絶しますね」
「これより」
「そうします」
 決意している言葉だった。
「ですが私の力は使いません」
「この度は」
「そうされますか」
「魔力も権力も。ただ知ります」
 そうするというのだ。
「彼等のことを」
「隅から隅まで」
「そうされますか」
「はい、壁に耳あり障子に目ありであり」
 連合のこの諺も出した。
「虫はです」
「何処でもいますね」
「それこそ」
「邪悪な輩はその行い全てがです」
 記事のことだけでなくというのだ。
「邪悪です、ですから人目のないところではです」
「見られていないと思うなら」
「そうした時はですね」
「醜悪な行いばかりです、それをです」
「知ってですね」
「そしてですね」
「世に拡散します、発行している会社自体も」
 そちらもというのだ。
「よくです」
「聞かれますね」
「虫達から」
「そうもします」
 こちらのこともというのだ。
「そしてです」
「知った情報をですね」
「世に知らしめますね」
「目には目を」
 セーラは言った。
「歯には歯をです」
「左様ですね」
「そうしていきますね」
「それもマウリアのやり方で」
 自国のそれでというのだ。
「行いましょう」
「我が国の微塵も容赦しない」
「徹底したそれで、ですね」
「知っている人は知っています」
 セーラはこうも言った。
「この連合でも」
「我が国は決して非暴力ではない」
「ガンジーがそうであった様に」
「そうした国です」
「何もしない国ではありません」
「ガンジーは戦略としてそうしました」
 インド独立の為のそれにだ。 
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