おぢばにおかえり
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第七十九話 残さないことその六
「あそこもいいですね」
「あそこもよく利用してるの」
「そうなんです、あとおぢばがえりの時は」
この時もというのです。
「いつもお茶いただいてます」
「あちこちでお茶出してくれるからね」
おぢばがえりの特徴の一つです、麦茶はよく冷えたものです。
「お塩も」
「僕あのお茶大好きなんですよ」
「そうなのね」
「あとカレーも」
「ああ、新一君カレーよく食べるわね」
言われてみればです、私も気付きました。
「絶対にお代わりするわね」
「カレー自体が大好きで」
「おぢばのカレーもなのね」
「はい、大好きで」
それでというのです。
「いつもいただいています」
「そうなのね」
「それで今日もです」
とても嬉しそうに言ってきました。
「いただきます」
「そうするのね」
「期待しています」
こうも言うのでした。
「美味しいですからね」
「詰所で食べるの?」
「はい、お金払って」
「二百五十円ね」
普通に食べさせてもらうならお金が必要です、ただひのきしんで来ている人や詰所に住んでおられる人は無料で私もです。
「そうしてです」
「そうするのね」
「今日も」
「それはわかったけれど」
それでもです。
「新一君そんなにおぢばのカレー好きなのね」
「美味しいですし二百五十円で食べられるんですよ」
新一君は私に笑顔で言いました。
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