ドリトル先生とラーメン
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第十幕その三
「球界にも凄い貢献をしたね」
「立派な人だよね」
「鶴岡さんは」
「そうした人ね」
「そうだよ、日本のプロ野球を創った人の一人だよ」
こうまで言う先生でした。
「戦前から活躍してね」
「ただホークスの監督だけじゃなくて」
「そんな人なんだ」
「球界全体に貢献した」
「素晴らしい人なんだ」
「若しプロ野球の監督でなかったら」
そうでなかったらといいますと。
「総理大臣になれたかもね」
「凄いね」
「そこまでの人だったんだ」
「監督さんじゃなかったら」
「政治家になったらね、そんな人だったんだ」
先生は鶴岡さんのことが書かれているコーナーを見つつ言いました。
「この人はね」
「その人がここで活躍して」
「長い間チームを率いていたのね」
「そうだよ、そして野村さんも杉浦さんも」
今度はお二人の写真と文章を見ました。
「ホークスで活躍したんだ」
「バッテリー組んでたんだよね」
このことは老馬が言いました。
「野村さんと杉浦さんって」
「そうそう、昭和三十年代にね」
ホワイティは老馬に応えて言いました。
「そうだったんだよね」
「最強のバッテリーね」
ガブガブは明るい声で言い切りました。
「まさに」
「そうだね、三冠王を取って頭脳派のリードとささやき戦術の野村さんとね」
ジップはまずはこの人のことをお話しました。
「アンダースローから物凄いストレートとカーブそれにシュートを投げる杉浦さんだから」
「これ以上のバッテリーはない」
トートーも言い切りました。
「そう言われてるね、今も」
「他の国でもないね」
「そうよね」
チープサイドの家族もお話します。
「メジャーでもメキシコでも台湾でも」
「キューバや欧州や中国でもね」
「最強のキャッチャーと最高のピッチャー」
チーチーもこうまで言います。
「これ以上はないね」
「色々対象的な感じがするけれど」
ポリネシアは二人の写真と説明文を見て思いました。
「だからこそいいのかしら」
「若し今このバッテリーがあったら」
「ホークス手がつけられないね」
オシツオサレツは心から思いました。
「あの戦力でこの最強バッテリーもってなると」
「無敵よ」
「いや、野村さんも杉浦さんも凄いよ」
ダブダブも言うのでした。
「一人だけでもね」
「お二人は本当に最高の野球人だったよ」
先生はその野村さんと杉浦さんのことをさらにお話しました。
「ただ凄い実績があっただけでなくて」
「人間としてもね」
「野村さんにしてもそうで」
「杉浦さんも」
「杉浦さんは人の悪口を言わない穏やかな紳士でね」
この人はそうした人だったというのです。
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