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八条学園騒動記

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第七百三十話 種類が違うその一

                種類が違う
 大尉と上等兵は動物園の中のサバンナの生きもの達を観続けていた、そこで上等兵はヌー達を観てあることに気付いた。
「尻尾の色が違いますね」
「白いものと黒いものがあるな」
「そしてシマウマも」 
 彼等も観て大尉に話した。
「どうもです」
「模様が違うな」
「そうですね」
「一口にヌーやシマウマと言ってもな」
「種類が違いますか」
「尾が白いヌーはオジロヌーという」
 大尉はこの種類のヌーの話からした。
「黒いものはオグロヌーだ」
「同じ様で種類が違いますね」
「そうなのだ」 
 こう上等兵に話した。
「これがな」
「そうなのですね」
「その違いはな」
「ヌーの説明欄に書いていますね」
 コーナーのそれを読むと確かに書いてあった。
「尻尾の色によって違うと」
「種類がな」
「左様ですね」
「星によっては尻尾が赤や青のものもある」
「オアカヌー、オアオヌーですね」
「そうした名前になる」
「そのヌー達もいますね」
 観ればヌー達の中にそうした種類もいた。
「そうですね」
「そこを見極めるのもな」 
 これもというのだ。
「生物学なのだ」
「そういうことですね」
「そしてだ」
 大尉はさらに話した。
「シマウマも模様でな」
「種類がありますね」
「そうだ、尚シマウマは乗るには不向きだ」
「馬と違い」
「そうだ、同じ馬の仲間だが」 
 この種類の生きものだがというのだ。
「しかしだ」
「乗馬にはですか」
「不向きだ」
「だから家畜にはならなかったのですね」
「馬だから何でも乗れるわけではない」
「種類によりますか」
「そうだ、シマウマのペガサスやユニコーンもいるが」
 それでもというのだ。
「しかしな」
「そちらのペガサスやユニコーンもですね」
「乗馬には不向きでだ」 
 その為にというのだ。
「連合には遊牧民もいるが」
「モンゴル等にですね」
「その彼等もな」
「乗らないですね」
「そうしている」
「そうですか」
「そうした馬だ、まただ」 
 大尉はシマウマ達を観つつ大尉に話した。
「乳もな」
「馬乳ですね」
「連合ではシマウマの家畜化はな」
「あまりしていませんか」
「サバンナの生きものについてはな」
「出来ていませんか」
「肉も今一つでだ」
 その味はというのだ。
「乳もな」
「それが摂れても」
「どうもな」
「味がよくないのですね」
「普通に牛乳や馬乳の方がいいそうだ」
「連合では豚乳も飲みますが」
 品種改良して豚からもそうしたものが採れる様にしたのだ。 
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