| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七百二十九話 カバは狂暴その三

「有名だな」
「ゲテモノ食いともいいますね」
「そちらも盛んな国だからな」
 それ故にというのだ。
「食べる者はそれなりにだ」
「いますか」
「犀やシマウマもな」
「象やキリンも」
「一般的ではないが」
 それでもというのだ。
「そうなのだ」
「そうですか」
「一応な、しかし観ていると」
 大尉はシマウマや犀達を観つつ言った。
「あまりな」
「美味そうではないですね」
「そうだな」
「私もそう思います」
 上等兵もこう言った。
「どうにも」
「そうだな」
「あまりです」
「食べられても癖があるそうだ」
 シマウマの肉はというのだ。
「連合は馬も食べるが」
「馬肉ですね」
「ステーキにもするしな」
「馬刺しが有名ですね」
「そうするが」
「シマウマはですね」
「その馬肉と比べてな」
 その肉の味はというのだ。
「結構だ」
「癖があって」
「馬肉の方が美味いそうだ」
「そうですか」
「だがな」
 ここで大尉はこうも言った。
「つくづく連合の自然は多彩だな」
「それぞれの星のそれは」
「そうだ、サバンナも多くだ」
 多くの星にあるというのだ。
「豊かな自然をだ」
「見せていますね」
「そうしている」
 まさにというのだ。
「だが砂漠はな」
「嫌っていますね、どうも」
「そうだな」
「砂漠があれば」
 連合ではだ。
「開発して」
「徹底して緑化するな」
「そうしますね」
「土地を変えてだ」
 その質をだ。
「そして水もだ」
「豊かにして」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「木々もな」
「植えていき」
「そうもしてな」
「緑豊かな場所にしますね」
「砂漠の自然もな」
 これもというのだ。
「やはり自然でだ」
「保全はしますね」
「だが必要だと思うだけでだ」
 そのレベルでというのだ。
「可能な限りだ」
「緑化しますね」
「そうしていく」
「それが連合ですね」
「かつて砂漠化が問題になった」
 環境保護においてだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧