ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百八話 乱痴気騒ぎはその十
「幸せだし逆に例えば権力があってお金もね」
「あってもですね」
「家庭が最悪で」
それでというのだ。
「お家に帰っても喧嘩ばかりだと」
「幸せじゃないですね」
「身体の調子が悪くてもね」
この場合もというのだ。
「好きなことが出来ないで」
「不幸せですね」
「そうなるしね、幸せって色々なものにそれがあるって考えたら」
そうすればというのだ。
「それでね」
「幸せになりやすいですね」
「不平不満ばかりだと」
それならというのだ。
「幸せでないしね」
「そうですね、不平不満ばかりだと」
「どんな環境でもそれなら」
「幸せじゃないですね」
「そうした人もいるしね、ただね」
店長は飲みつつこうも言った。
「自分だけよくてだと」
「そんな人いますね」
理虹が応えた。
「世の中には」
「もう堂々と言う人もいるわね」
「そうですね」
「そんな人はやがてよ」
「幸せになるどころか」
「不幸のドン底に落ちるわよ」
そうなるというのだ。
「誰がそんな人と一緒にいたいか」
「自分さえよければいいという人に」
「あからさまなエゴイストだとね」
「皆嫌いますね」
「自然と態度に出るしね」
そうした考えがというのだ。
「しかもそうした人って底意地もね」
「悪いですね」
「プライドだけ高くてね」
「物凄く嫌な奴ですね」
「そんな人に誰もね」
「助けないですね」
「表面上仲よくしていても」
それでもというのだ。
「内心物凄く嫌ってるから」
「何かあったら」
「もう一斉によ」
それこそというのだ。
「そっぽ向いてね」
「不幸のドン底ですか」
「それに落ちるから」
そうなるというのだ。
「だから自分だけ幸せになろうとはね」
「思わないことですね」
「神様も見てるし」
「そんな人には天罰を与えますね」
「そうもなるしね」
人にそっぽを向かれる即ち見捨てられるだけでなくというのだ、人は何かされてもその人の行いを見ても動くということだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「そんなことはね」
「思わないで」
「しないことよ」
「結果として不幸になりますね」
「自分だけじゃなくて他の人達もね」
店長は話した。
「幸せになる」
「それがね」
「いいですね」
「そうよ、皆が幸せなら」
それならというのだ。
ページ上へ戻る