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八条学園騒動記

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第七百二十八話 キリンの習性その八

「時にはな」
「起こりますね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「事例として残る、そしてだ」
「有り得ないとはですね」
「言えなくなるのだ」
「同性同士でも子供が出来ることもですね」
「あるというだ」
 そうしたというのだ。
「事例もな」
「ありますね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「他の色々な有り得ないことがだ」
「世の中では起こりますね」
「夏に雪が降るか」
「普通はないですね」
「だがこのこともな」
「ありますね」
「そうだ、絶対にないということはな」
 これはというのだ。
「あらゆることでだ」
「言えないのですね」
「それが世の中だ」
「絶対はないのですね」
「そういうことだ、伝説という話もな」
「あったかも知れないですね」
「戦場は特にそうだ」
 自分達軍人が命を賭ける場所はというのだ、大尉は今は線上にいないがそれでもその場所について想って語った。
「有り得ないということがだ」
「起こりますね」
「突然援軍が来たと思ったが」
「その援軍がですか」
「軍服が違っていてだ」 
 そしてというのだ。
「攻撃を受けても倒れない」
「そうしたこともありますね」
「また妖怪と言われる存在がだ」
「戦っていたり」
「そんな話もあるのだ」
「そうなのですね」
「ワルキューレを見たというだ」
 戦場においてというのだ。
「そんな話もだ」
「ありますか」
「それも銀河でだ」
「戦っていて」
「宇宙にいたそうだ」
 そのワルキューレがというのだ。
「馬に乗り槍を駆ってだ」
「戦っていたのですか」
「そうだったのだ」
「そんな話もあるのですね」
「そうだ」
 まさにとだ、上等兵に答えた。
「不思議なことにな」
「ワルキューレですか」
「昔からあった、戦場で空を見るとな」
「あの神々がいたのですね」
「そして隻眼の槍を持った」
「オーディンですね」 
 隻眼に槍と聞いてだ、上等兵もわかった。
「あの神ですね」
「北欧神話のな」
「あの神もですか」
「戦場にいたとだ」
 その様にというのだ。
「言われている」
「そうですか」
「やはり宇宙でもな」
「見た人がいますか」
「そうした話もある、何でも勝つ方にだ」
「オーディンはいますか」
「ワルキューレもな、海賊を討伐したりする時にもな」
 そうした時も戦うのでというのだ。 
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