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暗殺教室 in Hero

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緑谷出久の暗殺教室27 兆しの時間

出久(ここは......っ!?ぼ、僕の身体が!?)

出久の身体がモヤによって包まれていた...しかし右腕だけは自由に動かせる...すると、目の前に7人の人影が......7人中6人はモヤで覆われて見えない...しかし...1人だけ...若い女性がいることが分かった...。

そして一気にモヤが風よって飛ばされて、2人の男が立っていた...


「なぜ抗うんだ?僕と征こう。愚かで可愛い弟よ...」

その声に出久の身体が悪寒と吐き気に襲われた。ここが現実かもわからない世界にも関わらずだ...

「間違っているからだ...許してはならないからだ!兄さんの全てを!!!」


出久(兄さん...!?)

すると牙の生えた男と普通の男が現れた。片方は牙の個性で周りから疎まれ、もう片方の男は個性を使う者に大事なものを奪われた...

その2人が兄さんと呼ばれた男に忠誠を誓うと、2人の頭に手を乗せた。


なんと、2人の個性が入れ替わったのだ...!


出久(個性を自由に変えれる......!?個性を奪って、与えた...!?じゃ、じゃああいつが......



オール・フォー・ワン...!?)

そしてモヤがその光景を包んだ......


「まだ6、7%しか使えないのにここに来ちゃったのか...多分現実の君が危険な状態になった事で意識を奥深くまで沈められたんだろうね...でも見るのはここまで...奴の恐ろしさを少し知ってもらえれば十分だ。さあ君は帰るべきだ」

兄さんと呼んでいた方...弟が出久に話しかけてきた...


「そうだよ。君は友達、先生を悲しませるつもりか?早く帰って安心させてあげな...」

7人の人影の時にいた若い女性が話しかけてきた...


「俊典からもまだ学びきれてないだろ?大丈夫、戻る為に私達が力を貸す、さあ戻るんだ!緑谷出久!!」


出久(い、今俊典って!あなたは一体!?)


「いずれ分かる...けど今は早い...また会おう」


その時、何かに引っ張られるように女性との距離が離される。

周りが白く...光で見えなくなっていく...

出久は自身の身体に痛みを感じた...


そして完全に光で覆われた...




「OFAがまた君を導くだろう...」


烏間「っ...!っ...!...っ......」

医療器具を乗せた救助ヘリの到着まで、烏間は出久に心臓マッサージなどあらゆる蘇生方法を確かめた...しかし...出久が息を吹き返さず、烏間の手が止まる...

茅野「か、烏間先生...やめちゃダメですよ!!まだ...!」

烏間「これ以上は...時間が経ち過ぎている...」

吉田「待ってくれよ!!諦めるのかよ!なあ!?」

カルマ「...ねえ殺せんせー...どうにかならないの...」


殺せんせー「...(もし明日の夕方になり、私が本気の治療をしても、その時には緑谷君の細胞が死滅し始めているはず...私の粘液でどうにかなるかもしれないが、まだ私は触手を医療に使う訓練が完璧ではない......失敗する可能性がある...せめて心臓さえ動いてくれれば...!


また私は目の前で大事なモノを失ってしまうのか!?

自身の力を救う為に使えないのか!?)」


スモッグの薬をもらい、少し体調が良くなり、まだ足元はふらついているが、残りの生徒も来た。出久の事を放っておけず出久の元へ...

前原「頼むよ...俺ら何もできなかった...緑谷の後ろで怯えてただけなんだ...何も返せてないんだよ...緑谷を助けてくれ...!」


神崎「言いたいことがあるんです......言わないとダメなんです...!」

速水「私...だって......」


千葉「緑谷頼む...お前に大事な事を言おうとしている奴もいるんだ...!」


渚「緑谷君...!勝ったんだよ...!だから1人も欠けちゃいけないんだよ...!お願い...!」


烏間「.........もうすぐ救助ヘリがくる...全員はホテルで待機だ...」


誰もが諦めたくない...しかし心のどこかは諦めている...そんな複雑な感情が入り混じっている...


その時...!


“バチチッ...!”

緑色の閃光が走った...


殺せんせー「っ!!!緑谷君!!!」


出久の身体に赤い血管のような模様が映される...


渚「緑谷君の個性...!」


“バチチチチチチッッッ!!!!!”

緑の稲妻が弾け飛び、生徒達は下がる...

肌の血色が変わっていく...怪我をしているところ以外が健康な色に......そして個性の発動が終わった。









出久「っかはっ!!」

一同「!!!!緑谷(君)!!!!!」

全員出久の顔を覗き込む。そして出久の目がゆっくりと開いていく...


出久「......ぁ...れ...?(戻ってきたのか...身体中が痛い......泣いてる...?渚君も茅野さんも......赤羽君まで涙目...?どうして泣いてるんだ...?)み...んな......ど...うした...の...?」

寺坂「オメエのせいだよ...!馬鹿が...!」


出久「...くす...りは...?」

磯貝「それはもう大丈夫だ!誰も死なない!」

出久(良かった...ふぅ...だけどあの人は一体...?OFAの歴代の方々...だよな...オールマイトに聞かないと...!)


その後政府専用の救助ヘリが到着して出久は運ばれて行った。殺せんせーは

殺せんせー「烏間先生、私も連れて行ってください。目を覚ましたとしても危険なことに変わりはありません。すぐに治療できるように...」

烏間「...ああ」

今回島にヴィランが近づいてきていたのは検知できなかった防衛省は責任としてホテルの修復を全てすることに。

マスキュラーは山頂のホテルの崖の中に埋まっていた。もちろん死んではいない。


殺し屋達は、偉くなったら殺しに来てやるなど、彼らなりのエールを生徒達に送って去って行った...


生徒達は残り、ホテルで休息を取れという指示に従った...それで1人だけまだ山頂のホテルにいた。

イリーナ「え?そんなことあったの?」


イリーナは忘れ去られていた。


そして、殺せんせーを信じて、それぞれがそれぞれの疲れで泥のように眠った。

目覚めたのは次の日の夕方だった...



全員がジャージ姿で海辺に来ていた。しかし特に話などはしない...殺せんせーが元に戻ったと連絡があって1時間...ただひたすら生徒達は待っていた...すると

律「みなさん!来ますよ!!」

律の声に全員が立ち上がって、海の向こうの空を見た。目を細めて見ると、なにかが近づいてくるのが分かった。


渚「!!殺せんせー!!!」

黄色いタコのいつもの姿に戻った殺せんせーが砂浜に降り立った。

殺せんせー「みなさんお待たせしました」

そして殺せんせーの服のところには膨らみが。そこから1人の少年が出てきた...




渚「緑谷君...!」

出久「えっと...ただいま?」

頭と身体には包帯が巻かれて、特に右腕には重点的に包帯が丁寧に巻かれていた。しかし自身の足で立って、元気な出久がそこにはいた。

出久「殺せんせーの治療ってすごいね...」

殺せんせー「いえいえ、まだまだです...勉強中なんですよ先生も。先生の不甲斐なさから苦労させてしまいました。ですが皆さん、敵と戦い、ウイルスと戦い、本当によく頑張りました!さあ皆さん!残りの時間で旅行の続きを楽しみましょう!!!」

杉野「でも明日の朝には帰るんだろ?」

殺せんせー「先生は完全防御形態でしたから遊び足りませんよ!」

一同「元気だな...」

そうして殺せんせーはマッハでスイカ割り、砂遊びなどをし始める。

出久「...僕も可能な限り遊ぼうかな...」


磯貝「ダメだ緑谷!お前は休むんだ!」

前原「そうだそうだ!」

木村「また倒れられたらマジでやばい!」

出久「いや、僕も満喫できてない...そんな大袈裟な...」

三村「心臓止まったやつが言うセリフじゃねえ!」

出久「すいません!!!」


中村「よっしゃ!折角全員元気になったんだから海で遊ぶぞー!」
 
女子一同「わーい!!」

茅野、原、狭間以外の女子がホテルに戻り始め、戻ってきた時にはパーカーと水着の姿となっていた。


殺せんせー「わーい!先生も混ぜて〜!」

女子一同「それ〜」

殺せんせーが海に来たので、海水をかけた。しかしすぐに自身が水に弱いと気づき避けてしまう。

片岡「ちっ、バレたか...」


岡島「そうだよ!これだよ!夏のイベントといえばこうでなくちゃ!!」

岡島は全裸となった...



岡島「俺も〜混ぜて〜!」


女子一同「死ねぇ!!!!!!」

中村「ちっせw」


そして当たり前であるが袋叩きにされる岡島...

出久「岡島君...それはダメだ...」

岡島「緑谷!!助けてくれ!!!」

出久「うぇぇ!?こ、こっちに来られても困るんだけどぉぉぉ!??!?!?!」

岡島が出久に手を伸ばした時、誰かが足で岡島の事を地面に叩きつけた。その時岡島の手が下がり、




その手が出久のズボンにかかり...



降ろされた。



出久「」



女子一同「はわわわわわわ///!?!!?」

中村「でっ...か...///!?!??」


岡島との差を見た女子...普通にガン見している女子...出久は自分のを見られたと理解して...


出久「いやぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



岡島「待て緑谷!!わざとじゃ無いんだ!!個性を解いてくれ!!何で足を引いて!?ごぶぇぇぇ!?!?!?」

岡島は出久の蹴りでぶっ飛ばされて海に沈んでいった...

男子一同「岡島ぁぁぁぁ!!!」

寺坂「修学旅行の風呂ん時と似たようなことなかったか...?」


出久「あんな汚物のことはわすれてくださぁぁい!!!!!!」


女子一同(......脳裏に焼き付いた...///)





カルマ「あれ渚君、どうしたの屈んで。顔見えないし」

渚「......なんでもないよ」



殺せんせー「肝試しをしますよ!夏休みの真夜中といえばこれでしょう!!」

倉橋「怖いのやだな〜」

杉野「でも殺せんせーがお化け役だぞ?」

倉橋「そっか〜」


殺せんせーにはゲスな目的があった。


殺せんせーの後頭部には“カップル成立!!”

とあった。


しかし殺せんせーは知らない。殺せんせーは出久に特別な思いを持っているのが2人だと思うっていること。




殺せんせーは知らない、もうクラスの女子の8割が出久に特別な思いを持っている事を...


殺せんせー「緑谷君にも楽しんでもらいたいので、怪我を考えて3人ペアです!」

殺せんせーは細工をしたくじ引きで...


出久「ごめんね、怪我してるから早くはまだ歩けないんだ...(でもどうして女子2人なんだよぉぉぉ!!!さっきのことがあるのにぃ!!)」

速水「大丈夫...(やっぱり神崎と...)」

神崎「うん...(速水さんがいるってことは...)」

殺せんせー(さあ恋もどちらがターゲットのハートを狙えるかが勝負ですよ!!)

イリーナ「肝試しなんて、貴方達暇ねぇ」

前原「そう言いながら烏間先生とやるじゃない」

烏間「なぜ俺まで...」


矢田「ねえビッチ先生...恋って友達のために譲るもの...?」


イリーナ「はぁ?何でそんなことしなきゃいけないのよ。前にも言ったわよね。女は賞味期限が短いの。その中でやれる事やらないと人生無駄にするわよ。

暗殺者が他の暗殺者にターゲット譲る?あんた達があのタコを誰かに譲る?しないでしょ。ターゲットを先に殺せたほうが勝ちなように、相手のことを堕とせた奴が勝ちなのよ」

矢田「...そうだよね!」

倉橋「ありがと〜ビッチ先生〜」

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3人で肝試しをする洞窟に入った...ライトと暗殺するためのナイフと銃を持って。
しかし...

出久「はわ...ふぇ...!?」

左腕には神崎、右腕には速水が抱きついてきているのだ。出久が顔を真っ赤に染めて今の状況に混乱している。

神崎「...緑谷君はこういうの苦手?」

出久「ちょ、ちょっとに、苦手かななななななななななな」

速水「そう...私も少し苦手だから...」ギュッ...

出久「あばばばば」


すると暗闇からお化けの衣装の殺せんせーがぬっと出てきた...

3人「でたぁ!!」

殺せんせー「ここは…血塗られた悲劇の洞窟。琉球…かつての沖縄で戦いに敗れた王族達が非業の死を遂げた場所......」

神崎「本当...かな?」

速水「嘘でしょ」

出久「リアルだね...」

殺せんせー「決して離れぬよう…1人になれば彷徨える魂にとり殺されます…」

そして暗闇に消えて行った...

速水「離れちゃダメらしいね」

神崎「じゃあ行こっか」

出久「ソウデスネ」

出久は現実に戻り、今の状況をどうすればいいのか困りに困っている...少し進むと


殺せんせー「ここは血塗られた悲劇の洞窟……」

出久(次のペアに言っているのが聞こえるし...)



少し進むと、骸骨が吊るされている場所に...

殺せんせー「立てこもり飢えた我々は…1本の骨を奪い合って喰らうまでに落ちぶれた。お前達にも同じ事をしてもらうぞ」

そうして新しく何かが吊るされた。

殺せんせー「さあ両端から喰っていけ」

出久「ポッ○ゲームゥゥ!?!?」

殺せんせー「さあ勝利したいものが食うが良い」

出久「......ここは女子同士で...」

2人「じゃんけんポン」

出久「は?」

神崎「じゃ、じゃあ...やろっか...」

出久「おかしいおかしいおかしい!!!!何でぇ!?」

神崎「多分男女じゃないと...」


速水「アー手が滑ったー」パァン!

銃でポッ○ーを地面に落とした。

速水「これじゃ喰べれないわね」

神崎「...」

速水「...」

出久(なんだろう!今が一番怖い!?)

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一方カルマと奥田のペアは...

奥田「…怖くないのが……怖い…?」
 
カルマ「そ。あの時の渚君見てさ…正直俺衝撃受けた.........鷹岡を倒した事じゃない。倒した後だよ。全っ然怖くないんだ。あんだけの強敵を仕留めた人間が……。強い所を見せた奴って普通ちょっとは警戒されるけど…渚君は何事もなく皆の中に戻ってった。目立つの苦手だからちょっとだけ照れ臭そうに。喧嘩したら俺が百パー勝てるけど、殺し屋にとってそんな勝敗何の意味もない…。警戒できない......怖くないって、実は1番怖いんだなって初めて思った」
 
奥田「………」

カルマ「それに緑谷も別に意味で怖いものを持っている...」

奥田「どういう事ですか...?」

カルマ「渚君と同様に、戦っている時は恐ろしい殺気を放っていた...けど終わった後はさっきなんて微塵もない......そしてあいつは自分よりも他人を優先にしすぎている...自分の意志より身体が勝手に動いている......逃げる選択肢を持たずに自己犠牲の精神が異常だ......まるで狂気だよ......渚君ほどではないけど、その精神は怖いって思うかな」

奥田「でも......その狂気のおかげで助かりましたし...私を救ってくれました...自分をもっと大切にしてほしいですが...カッコよかったですよ」
 
カルマ「んー?あれ、奥田さんって、緑谷の事...」

奥田「あ、えっと...その...」

カルマ「がんばってね。それでさっきのことだけど...」
 
奥田「…はい?」
 
カルマ「負けないけどね。先生の命を頂くのはこの俺だよ」
 
奥田「…はい!誰が殺すのか楽しみです!」


その後...

殺せんせー「(中々新しいカップルができませんねぇ!次こそ!!)ここは血塗られ...ギャァァァァァ!!!!!?!?!!

下から自分の顔をライトで照らしている狭間の顔の怖さに驚いて逃げた...

狭間「子供の頃から夜道で会うとビビられていたわ。ついたあだ名はミス肝試し、日本代表よ」

寺坂「お、おう...お前が楽しければいいけどよ...」

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殺せんせー「ひーっ!目がない!?」

千葉「あるわ目ぐらい...」

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殺せんせー「ひーっ!?なんかぬるぬるに触られた!?」

自分で仕掛けたコンニャクだ。

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殺せんせー「ひーっ!?水木しげる大先生!?」

竹林だ

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終了後...

前原「要するに怖がらせて吊り橋効果で…カップル成立を狙ってたと…」
 

殺せんせー「だ!だって!見たかったんだもん!!手繋いで照れる2人とか見てニヤニヤしたいじゃないですかぁ!」

みんながゲスイと思っている中...


出久(あー...心臓がやばい...あー...もうダメだよ...)


殺せんせー(.........一旦落ち着かせて夜に仕掛けるとしますかぁ...!!!)

殺せんせーは1人本気でゲスイ顔をした...


 
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