八条学園騒動記
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第七百二十一話 蛇の天敵その十一
「それではだ」
「国家が崩壊しますね」
「そうだ、だが連合は違う」
「人は寿命まで、ですね」
「働けなくなるまでな」
「どんな分野でも働く」
「そうした国だ、人を使い捨てにする考えはだ」
ソ連の様なというのだ。
「ない、だからな」
「発展していますね」
「そうなっている」
「そうなのですね」
「連合にもブラック企業があるが」
「人を酷使し使い捨てにする」
「そんな企業はすぐに潰れる」
そうなってしまうというのだ。
「理由は今言った通りだ」
「スターリンのそれですね」
「やがて人がいなくなりそれを外から見られてな」
「人が来なくなりますね」
「そうなってだ」
そうしてというのだ。
「成り立たなくなる」
「そうなるのが道理ですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「どの国でも同じだ」
「ブラック企業が辿る道は」
「やがて人がいなくなりな」
「業績が悪化して」
「倒産する、代わりが幾らでもいるなぞだ」
人のそれはというのだ。
「間違ってもだ」
「思わないことですね」
「そして連合にはな」
「そうした考えはないですね」
「ブラック企業かおかしな教師でもないとな」
「教師ですか」
「やはり連合は教師の質が悪い」
このことも言うのだった。
「だからな」
「そうした考えの教師もいますね」
「部活の顧問をしていてな」
そうしてというのだ。
「すぐにだ」
「部員の生徒を切り捨てますか」
「自分だけしかなくだ」
「生徒はものですね」
「顧問の自分の評価を上げるな」
「そうとしか思っていないのですね」
「育てるなぞだ」
その生徒をというのだ。
「全くだ」
「考えておらず」
「そしてだ」
「駄目だと思った生徒はですね」
「平気でな」
ものを扱う様にというのだ。
「切り捨てる」
「そうしますね」
「兎角連合の教師はだ」
「質が悪いですね」
「他に行くところがない様なだ」
仕事がないというのだ、他に。
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