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ドリトル先生の落語

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第九幕その五

「春琴さんそして他の今回出て来た若い人達も」
「これからですね」
「これからどんどん面白くなりますよ」
 日笠さんをお家まで送る中でお話しました、そして日笠さんをお家まで送りますと自分のお家に帰ったのですが。
 まずオシツオサレツがです、二つの頭で言いました。
「早いね、先生」
「それも随分と」
 呆れたお顔で言うのでした。
「お家まで送っても」
「何もなかったんだね」
「お茶誘われたのでしょうけれど」
 ダブダブも言います。
「お断りしたのね」
「どうせあれだよね」
 ジップはかなりやれやれといった感じです。
「女性お一人の家には上がらないだよね」
「紳士でありたいならそうする」
「そうだからでしょ」
 チープサイドの家族も先生に言います。
「どうせね」
「そういうことだね」
「紳士なのはいいことでも」
 それでもと言うホワイティでした。
「何で先生はこうなのかな」
「普通気付くよ」
 トートーはわかっていて言います。
「大抵の人はね」
「ここまでだとね」
 やれやれとなってです、ガブガブは言いました。
「ある意味凄いよ」
「凄過ぎてね」 
 それでと言うポリネシアでした。
「私達も気が気でないわ」
「こうなるとおわかっていても」
 チーチーもやれやれといった感じです。
「実際なるとね」
「何と言えばいいのか」
 老馬も呆れ顔です。
「全く以てね」
「いや、何か駄目だったかな」
 先生はそんな皆に戸惑いつつ尋ねました。
「一体」
「いや、駄目過ぎるから」
「何といっても」
「先生は気付かなくても」
「僕達は違うからね」
「僕もですよ、皆とお家でこうなるとお話していましたが」
 トミーも言ってきました。
「こうまで予想通りですと」
「どうなのかな」
「凄く残念です」
 こう先生に言うのでした。
「心から」
「随分な言われ方だね」
「そう言われますか?」
「僕が何か悪いことしたかな」
「悪いことはされていないです」 
 トミーははっきりと言いました。
「そのことは確かです」
「うん、そうだよ」
「先生悪いことしていないよ」
「そのことは安心してね」
「絶対にね」
 動物の皆も言います。
「先生悪いことしていないよ」
「何もね」
「だから安心してね」
「このことについては」
「だったらよくないかな」
 それならというのです。 
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