八条学園騒動記
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第七百二十話 夜の鳥達その二
「そのエウロパ以上にだ」
「産業として大きいですね」
「ひいてはレジャー産業全体がな」
「大きいですね」
「そうなっているな」
「全くです」
「こうして動物園に入ることもだ」
このこと自体もというのだ。
「一つのだ」
「レジャーですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「これはこれでな」
「左様ですね」
「学問でありな」
それと共にというのだ。
「同時にだ」
「レジャーでもありますね」
「そして産業だ」
「そうですか」
「楽しむな」
「そうなのですね」
「だから動物園の中に色々な店があってだ」
そしてというのだ。
「商売もだ」
「していますね」
「そうしているのだ」
「エウロパ以上に」
「生きもの達を観つつな」
そうしつつというのだ。
「コーヒーや紅茶を飲むこともな」
「していますね」
「そうしたことをすることもな」
それもまたというのだ。
「連合だ」
「そうなのですね、生きものを観るだけでなく」
上等兵は今はハクトウワシを観ている、つがいでいて端整と言っていい外見を彼の前に出している。
「そうしたこともですね」
「楽しみであるのだ」
「そうですか」
「連合ではな、だから子供やカップルもだ」
そういった者達もというのだ。
「自然にだ」
「こうした場所に来て」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「楽しんでいる、生きもののグッズもだ」
「売られていますね」
「そして買うこともな」
「していますか」
「この学園では色々な生きものがいるが」
それでというのだ。
「ぬいぐるみなりをな」
「彼等のそれを作って」
「そして売っているな」
「買う人も多いです」
「それもだ」
「連合ですね」
「そうだ」
こう言うのだった。
「それで鳥のぬいぐるみやアクセサリーもな」
「売られていましたね」
「そうだ、そしてだ」
それにというのだ。
「鷲や鷹のぬいぐるみもだ」
「私達が今観ている」
「彼等のものもな」
「左様ですね」
「そしてだ」
大尉はさらに言った。
「人気がある」
「そうしたものが」
「この動物園のものもな」
「そしてそれがですね」
「やはり産業であってな」
そうしてというのだ。
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