八条学園騒動記
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第七百二十話 夜の鳥達その三
「生きている者もだ」
「お金が出来るので」
「いる」
「そういうことですね」
「あらゆるものが産業になるのがな」
これがというのだ。
「連合だ」
「そしてそこで人が生きていっていますね」
「そういうことだ、そのことも知らないとな」
「いけませんね」
「連合にいるとな」
そしてこの国を観ていると、というのだ。
「どうしてもだ」
「そこはですね」
「知ることだ」
まさにというのだ。
「そうしたこともな」
「そうなりますね」
「好き嫌いなぞだ」
個人のそうしたことはというのだ。
「全くだ」
「問題ではないですね」
「それは君もわかっているな」
「はい」
返事は一言だった。
「私も」
「そうだな」
「仕事なら」
ここでも周りに言われても怪しまれない様にしている、それと共に薩摩星系の方言をそのままにしているので尚更わからない様にしている。
「それはです」
「好き嫌いはな」
「禁物です」
「そうしたものは排除してだ」
大尉も言った。
「そのうえでだ」
「仕事をしていくことですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そこはいいな」
「だからここにいます」
「そうだな」
「共に」
大尉という言葉は行間に入れて言った。
「そうさせて頂いています」
「そうだな、ではだ」
「今はですね」
「動物園を観てだ」
「連合も観ますね」
「そうしていくぞ」
「それでは」
「この雷鳥もな」
大尉は今度はハクトウワシ以上に大きな雷鳥を観て話した。
「有名だ」
「サンダーバードですね」
「そうだ、大型の雷鳥でな」
それでというのだ。
「まさに連合のネイティブのだ」
「伝承のですか」
「神鳥の名前をだ」
「名付けたのですね」
「そうした、ただな」
ここでだ、大尉は上等兵に話した。
「連合は様々な生きものがいて龍もいるな」
「地球では伝説上のものと呼ばれた」
「ドラゴンもな」
「どちらもいますね」
「非常に稀少だがな」
「限られた星に僅かなだけ棲息する」
「そうした生きものもいるからな」
このことも話すのだった。
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