わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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3-5
しばらくして、教頭の植田先生に呼ばれていた。女性の先生。職員室で
「水島さん 学校 慣れた?」
「ええ お友達がいい人ばっかーで 楽しいです」
「そう 良かった! 水島さんは 運動のほうは すごく 活躍してるみたいネ」
「ふふ ふっ 島では 男の子となんかと走り回ってたからー」
「そうみたいネ 今日 呼んだのはねー 成績のことなの 環境が変わって、大変だとは思うけど・・ 正直に言うと このままじゃぁ お母さんの望んでる聖女学院に行くのは無理よ 不忍先生は頑張って成績も伸びているって言ってたけど・・・」
「はぁ ・・・ みゅうみゅんはお母さんと違って 頭悪いからなぁー」
「頭が悪いとかじゃぁなくて 頭が良い悪いなんて決めつけないで 勉強するか しないかなの 成績の良い子は みんな すごく努力してるのよ 絢ちゃんは ず~っと、静かな目立たない子でね、成績も学年でも下のほうだったの だけど、6年生の1学期の後半から すごく 頑張ってたわ そして、6年の終わりにはトップクラスになって・・ お母さんと比べられるのは嫌でしょうけど・・・」
「・・・ ぅん・・・」
「先生は 水島さんが 学校の勉強なんてって、大切に思わないで、他に価値のあるものがあるって思っているのなら それはそれで好いことだと思うの ただ、先生は絢ちゃんが 教え子だったこともあって 貴方のお母さんは聖女学院に入れたいって言ってたでしょ 彼女の望みも叶えてあげたいと思うから 忠告しただけ 彼女はどん底からでも頑張ったのよ だから、伝説なのよっ」
「わかりました もっと もっと 努力しなきゃぁなんないですね でも、伝説だかなんだか知らないけど・・古い話! バカみたい スポーツも万能で、勉強も出来て それに こんなに 可愛い女の子って そんなの漫画の主人公みたいじゃぁないですかぁー そんなの 泉希しか・・・」
「・・・ふっふっ さすが、絢ちゃんの娘さんネ あなたなら なれるんじゃぁない? 主人公に だって みゅうみゅん なんでしょ?」
「うん みゅうみゅん だよっ お母さんは みゅうみゅんが望んだどおりに 大阪に送り出してくれたんだぁー だから、今度は、みゅうみゅんが お母さんの望みを叶えます」
「うふふっ 水島君 あなたのお父さんは、宝物を見つけて、今度はふたりで 素敵なお子さんを・・・伸び伸びと育てたみたいネ そうそう 水島さんは 北川さんと ずいぶん仲が良いみたいね 良いお友達よ」
「うん 泉希は親友 すみれもネ」
「そーいう点では 心配ないみたいネ」
「先生 みゅうみゅんは 水島基と絢の娘だよ 世界一のおとんとまわぁまんまー 先生の期待に沿えるように頑張りま~す」と、敬礼をして出てきたのだ。
学校の帰り道、泉希ちゃんが心配して聞いてきた
「教頭先生 なんの 話やったん?」
「ウン お前はバカだから もっと 勉強しろって」
「えぇーぇ あの先生 そんなこと 言うのぉー」
「ふふっ そこまでじゃぁないけど・・ 泉希ぃ ウチ もっと 勉強するわー もっと もっと 教えてなっ 期末テストでは 泉希に追いつくでぇー」
「へぇー 火が点いたんかぁー」
私は、たっ君にも夏休みまで会うのよそうって言っていた。彼は、図書館で勉強すればいいじゃんって言っていたけど、私は、たっ君と一緒だと集中出来ないからと、拒んでいたのだ。それに、あの女の子達の眼も気になるからー 心の中では、いつも会いたいに決まってるヤン たっ君 わかってくれたかなー
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