わんねー　あいつに責任とってもらう　だけど好きになっただけヤ

　中間テストが終わった時、土曜日にたっ君と待ち合わせをしていたけど、天気が悪いのわかっていたから、図書館の自習室に行こうとなっていた。私も、勉強を教えてもらうつもりだった。

　二人で並んで勉強していると、女の子がふたり　たっ君の横に立って

「宮川君も来てたんだぁー　その子　誰?」

「吉野・・・　知り合いの子だよ　勉強　教えてるんだ」

「ふ～ん　さっきから　見てるんだけど　ずいぶん　仲よさそーね」

「ほっとけよー　もう　あっち　行けよー」

　私は、心の中でおもしろく無かったのだ。私は、ただの知り合いの子に過ぎないの? 　その後は、イライラして、あんまり頭に入らなかった。

「なぁ　みゅうみゅんは　たっ君にとって　知り合いの女の子なの?」

「うー　ん　そーじゃぁないけど　あいつ等に　変なこと言うとうるさいからー」

「変なこと?　みゅうみゅんとは　変なこと?」

「違うけど・・・　もう　ええやんかー　みゅうみゅんのことは好きだよ！」

「ふふっ　許してあげるかぁー　前みたいに　お尻　蹴とばそーか思った」

「あっ　そんなことも　あったなぁー　なんて　お転婆な奴だと思ったよー」

「ねぇ　さっきの子　たっ君のこと好きなんじゃぁない?　みゅうみゅんを刺すように見ていた」確かに、あっちに行った後も、ふたりで私のほうを見ながら何かを話しているのだ。

「そんなことないだろー　興味だけだと思うよ　みゅうみゅんが可愛いから」

「アホ　そんなことは・・・　別の時に・・・　言って！」

　私は、抱きしめて・・・して欲しかったんだけど、駅に向かって歩いていたので、そんな場所も無かった。

「なぁ　たっ君の部屋　行ったら　ダメなの?」

「うー　まだ　お母さんには　みゅうみゅんと会ってること言ってないんだ　でも　そのうち　言わなければとは思ってるんだけど　はなから　会うなって言われるのも、怖いしなー」

「あの時　みゅうみゅんは　覚悟したのー　恥ずかしかったけど　二度目は・・・たっ君が・・」

「わっかってるよー　責任は感じてる」

「そうと　ちがうよー　みゅうみゅんは　それだけ　たっ君のことが好きやってこと!　うふっ」