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星河の覇皇

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第八十五部第一章 国防省への忠告その四十一

「当然ですね」
「だからですね」
「外相もこのことはですね」
「驚かれていませんね」
「左様ですね」
「ええ、ならね」
 それならというのだ。
「私達もね」
「動いていきますね」
「既にそうしていますが」
「このままですね」
「その様にしていきますね」
「国益の為にね」
 中央政府の為にというのだ、もっと言えば中央政府は連合全体の国益を求める立場であり四兆の市民全員に利益をもたらすことが義務である。
「各国ではね」
「だからですね」
「それ故にですね」
「これからもですね」
「利益を求める」
「そうしていきますね」
「そうしていくわ、ただね」
 ここでカバリエはこうも言った。
「どの国も動きは活発だけれど」
「それでもですね」
「特に日米中露ですね」
「この四国にですね」
「ブラジルとトルコですね」
「この六国の動きが活発ですね」
「この度はね、一番注意すべきは」
 その国はというと。
「日本かしらね」
「伊東首相ですか」
「あの女史の国ですか」
「八条長官の国でもありますが」
「あの国の動きがですか」
「目立ちますか」
「山城星系においてね」
 日本の首都であるそこではというのだ。
「日本外務省が各国の大使館に領事館にね」
「話していますか」
「何かと」
「そうしていますか」
「ええ、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「色々決めたり調整をね」
「していますね」
「左様ですね」
「そう考えるとですね」
「日本は今回警戒すべきですね」
「最近は味方であることが多かったですが」
「今回は敵であるので」
「難敵としてね」
 その立場でというのだ。
「対してね」
「見ていく」
「そうしていきますね」
「この度は」
「そして暫くですね」
「そうしていきますね」
「ええ」
 その通りだというのだ。
「そしてね」
「彼等を出し抜く」
「そうもしていきますね」
「外相としては」
「そうもお考えですね」
「そうよ、けれど」 
 カバリエは厳しい顔になってこうも言った。
「わかっているわね」
「はい、伊東首相です」
「連合でも屈指の策略家です」
「とかく策略は得意です」
「九尾の狐と言われるだけに」
「そう、だからね」
 そうした人物だからだというのだ。 
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