星河の覇皇
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第八十五部第一章 国防省への忠告その二十三
「悪い」
「はい、ですが」
「その関係をだな」
「帝国陸軍と海軍の様に連携もままならない様では」
そこまで関係が悪いと、というのだ。
「有事にです」
「味方同士で衝突してな」
「作戦もままならないので」
だからだというのだ。
「ですから」
「君としてはだな」
「はい」
まさにというのだ。
「良好な関係をです」
「少しでもだな」
「築いて」
そしてというのだ。
「有事に動ける様にです」
「するな」
「幸い兵器の互換性はあります」
「同じ連合としてな」
「それが出来ていますし」
それにというのだ。
「お互いに交流を深め」
「相互理解も進めるとか」
「有事にもです」
「動けるな」
「ですから、そしてです」
「中央政府軍と義勇軍もか」
「交流を深めていきたいです」
こうキロモトに話した、その顔は真剣なだけでなく前向きな明るく未来を見据えているものであった。
「これまで以上に」
「互いを研修したりしてか」
「合同訓練も増やし」
「対等な立場でだな」
「少なくとも階級はです」
軍を構成する極めて重要な要素であるそれはというのだ、やはり軍隊は階級によって大きく違うものであるのだ。
「同じであるならば」
「立場は対等か」
「中央政府軍も各国軍もです」
「所属する組織は違うにしても」
「同じ立場ですから」
そうなるからだというのだ。
「ですから」
「そのこともあってか」
「はい、交流を深め」
そしてといううのだ。
「親睦を深めていきたいです」
「良好な関係を築きたいか」
「私としては」
「有事に備えてだな」
「有事に関係が悪くです」
そしてというのだ。
「連携が出来なくては」
「それだけで敗北につながるな」
「日本でもそうでしたし」
「陸軍と海軍の仲の悪さがか」
「国家戦略の不統一を招き」
陸軍と海軍で違う国家戦略を立てていた、国の柱である元老達がいなくなった戦前の日本は統一した国家戦略を出せない状況になっていたのだ。
「それで、でした」
「第二次世界大戦でもか」
「連携が取れておらず」
「敗北の一因にもなった」
「そうでしたから」
だからだというのだ。
「私としてはです」
「そのことはか」
「念頭に置いて」
そうしてというのだ。
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