| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十五部第一章 国防省への忠告その二十二

「中央政府軍より上位にも下位にもです」
「置くことはしないか」
「同じ連合の軍隊であり」
 そしてというのだ。
「連合に階級はありません」
「誰もが平等だ」
 キロモトもその通りだと答えた。
「それが連合だ」
「はい、まさにです」
「誰もが同じ市民だ」
「それが連合であるので」
「上位や下位はだな」
「置かず」
 そしてというのだ。
「お互いの交流もです」
「ある様にだな」
「していきます」
 まさにというのだ。
「その様にです」
「そこはしっかりとしていくか」
「軍同士で交流をなくしたり」
「上下を付けるとだな」
「そこから軋轢が生じ」
 そしてというのだ。
「無用な対立にもです」
「発展するか」
「そうなるので」
 だからだというのだ。
「私としてはです」
「それはだな」
「避ける様にです」
「しっかりとだな」
「していきます」
「そこまで考えているな」
「我が国の歴史の教訓からもです」
 これもというのだ。
「念頭にありまして」
「日本のか」
「二次大戦前の陸軍と海軍のことがありますので」
「大日本帝国の頃だな」
「はい、あの時陸軍と海軍は常に対立し」 
 そしてというのだ。
「そのうえで、でした」
「それが日本にもだな」
「悪影響を与えていました」
「軍事組織同士が対立するとな」
「兵器の製造でも作戦でも支障をきたして」
 それでとだ、八条はさらに話した。
「連携も悪く」
「戦争にも影響を与えていたか」
「若し陸軍と海軍の関係が良好で、です」
「連携や兵器の交換もだな」
「出来ていたので」
 それでというのだ。
「そのこともありまして」
「中央政府軍と義勇軍はか」
「連携出来る様にしたいです、ですから中央政府軍と各国政府軍も」
「交流を深める様にしているな」
「そして相互理解を深め」
 そしてというのだ。
「少しでもです」
「仲がよくなる様にだな」
「していこうとしています」
「中央政府と各国政府の関係は悪い」
 キロモトははっきりと言い切った。
「もうそれはな」
「連合の宿痾ですね」
「そうだ、各国でそれぞれ中央政府と仲がいい時もあるが」
「対立することも多いですね」
「そして各国同士もだ」
「そして軍隊においても」
「同じだ、どうしてもな」
 その関係はというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧