星河の覇皇
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第八十五部第一章 国防省への忠告その二十一
「軍隊なので」
「訓練は厳しいものになるか」
「しかも常に戦時体制で」
このこともありというのだ。
「そしてです」
「さらにか」
「その昇進もです」
「実力主義か」
「士官学校や大学の軍事課程卒業なら士官となりますが」
それでもというのだ。
「このことは正規軍と同じでも」
「中央政府軍や各国軍以上にか」
「他の軍はある程度年功序列で」
「学校での成績や勤務態度がだな」
「昇進に大きく影響しますが」
「義勇軍は違うか」
「はい、戦場での活躍がです」
まさにそれがというのだ。
「全ての様な」
「そうした軍隊にか」
「考えています、平時でもです」
「成績よりもか」
「身体能力等にです」
ペーパーテストや勤務態度ではなくというのだ。
「重点を置いた」
「そうした評価制度にしたいか」
「はい、やはりです」
「戦場に出る軍隊だからだな」
「そうです、それも常に火事場に入るのですから」
それだけにというのだ。
「義勇軍はです」
「実力重視の軍隊か」
「他の軍隊よりも」
晴香にというのだ。
「考えています」
「サハラの軍隊の様にしたいか」
「そうです、元々サハラの難民から構成されている軍隊ですし」
このことがあってというのだ。
「ですから」
「それでだな」
「義勇軍は強力なです」
「実力主義でだな」
「精鋭にしたいです」
「海兵隊や外国人部隊の様にか」
「そう考えています、ただ規模は」
それはというと。
「今は百個艦隊で将来は百五十個艦隊にです」
「増やしていくか」
「ですが」
それでもというのだ。
「あまりです」
「多くはないか」
「はい、中央政府軍と比較して」
「多くはないか」
「今正規軍は四千個艦隊ですが」
「義勇軍は百個艦隊だな」
「それをです」
その百個艦隊をというのだ。
「これからはです」
「百五十個艦隊にしてか」
「それ以降は中央政府軍の規模の拡大に伴い」
「義勇軍もか」
「増やしていきたいですが」
「数はだな」
「あくまで中央政府軍が多く」
それでというのだ。
「中央政府軍の剣であり盾である」
「そうした軍隊にしていくか」
「その様に考えています」
「成程な」
「それが私の義勇軍に対する考えです、ただ待遇は」
それはというと。
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