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星河の覇皇

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第八十五部第一章 国防省への忠告その二十

「参考にしてです」
「他国からだな」
「はい、募集して」
「編成していくな」
「そうしてです」
 そのうえでというのだ。
「かつてのアメリカ海兵隊の様にです」
「精鋭にするか」
「そして常に火事場に飛び込む」
 アメリカ海兵隊がそうだった様にというのだ。
「このことはこれまでもでしたが」
「攻撃の際は先陣、退却の際は後詰のか」
「そうした軍隊にしていきます」
「外国人部隊と海兵隊を合わせた軍隊か」
「言うなら、そして」
「そのうえでか」
「はい、そのうえで」
 まさにというのだ。
「運営していこうと考えています」
「それで軍服も変えるのか」
「二十一世紀までのアメリカ海兵隊のです」
 ここでもこの軍隊から話した。
「ブルードレスをです」
「義勇軍の軍服にするか」
「中央政府軍や各国軍の軍服は海軍のものですが」
 それでもというのだ。
「義勇軍はです」
「これからは」
「はい、海兵隊の様な立場になるので」
「海兵隊の軍服にするか」
「ブルードレスにして」
「海兵隊の様にだな」
「働いてもらいます、そして」
 八条はさらに話した。
「何年か義勇軍にいますと」
「それでか」
「外国人ならです」
 マウリアやサハラの者ならというのだ。
「誰もが志願出来てです」
「審査と試験に合格すればか」
「入隊出来ます、そしてです」
「数年軍務に就けばか」
「連合の市民権を獲得出来る」
「その様なシステムにするか」
「まさに外国人部隊の様に」
 この軍事組織を参考にしてというのだ。
「そうしてです」
「連合市民も増やしていくか」
「そのことも考えています」
「連合の人口は増え続けているが」
「連合の状況では多いに越したことはないですね」
「確かにな」 
 その通りだとだ、キロモトも答えた。実際に連合は発展し続け銀河系の大半を領地にしており開発と開拓に常に多くの人口が必要なのだ。
「百年後には十二兆になるというが」
「それでもですね」
「まだ発展が足りない」
「ならです」
「一人でも多くの市民が欲しいからか」
「そちらからもです」
 外国人部隊からもというのだ。
「そう考えています」
「成程な」
「連合市民もです」
 彼等もというのだ。
「入隊可能にします」
「そしてか」
「はい、そこでは正規軍と違い」
 中央政府軍そして各国軍と違ってというのだ。
「鍛え抜かれた精鋭となります」
「真っ先に火事場に飛び込むか」
「その様なです」
 まさにというのだ。 
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