星河の覇皇
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第八十五部第一章 国防省への忠告その十九
「国家を発展させることはだ」
「絶対にしなければならない」
「それには国政に遅延を招いてはいけない」
「だからですね」
「政争にかまけるとな」
それに勝とうと思うあまりにというのだ。
「駄目だ」
「それ故に」
「そうだ、だから私もだ」
「そうならない様にですね」
「していく、中央政府の外務省の主な仕事は何か」
キロモトはこの話もした。
「それはだ」
「各国政府との外交です」
「マウリアやサハラ各国との外交よりもな」
「それが連合ですね」
「同じ国の中にあるが」
それでもなのだ、連合はそれだけで一つの世界と言ってよくどうしてもその中での外交が多くなっているのだ。
それでだ、キロモトも今言うのだ。
「外交はだ」
「行われるので」
「それでだ」
「中央政府外務省の主な仕事となると」
「各国政府との外交だ」
「それで、ですね」
「彼等にあたってもらう」
各国政府との政争にはというのだ。
「基本な」
「そしてその次にですね」
「内務省だ」
彼等だというのだ。
「そうなる、そして必要ならな」
「首相、首相府もですか」
「出てだ」
そしてというのだ。
「あたってもらう、だからな」
「国防省はですね」
「今話した通りだ、政争のことは気にせず」
「職務に専念し」
「そうしてもらいたい」
連合の防衛体制を確立して欲しいというのだ。
「是非な、そして義勇軍だが」
「あの軍隊もですか」
「これからは難民だけから募集しないな」
「はい」
八条はキロモトのその問いに答えた。
「その考えです」
「そうだな」
「はい、これからはです」
「マウリアやサハラの一般市民からも募集し」
「そして連合市民からもです」
「募集してだな」
「そこから編成します」
そうするというのだ。
「これからは」
「サハラが統一されるとな」
「難民がいなくなります」
「戦乱がなくなる」
「はい、そうなりますから」
だからだというのだ。
「今後はです」
「難民からでなくか」
「エウロパ以外からです」
「募集してか」
「徹底的な訓練と規律によって精兵とする」
「そうした軍隊にしていくか」
「中央政府軍や各国軍は連合の一般市民から編成されていますが」
連合の軍隊の主流である彼等はというのだ。
「しかしです」
「彼等はだな」
「かつてフランス等にあった外国人部隊も参考にし」
「他国からも入れるか」
「サハラにもありましたし」
戦乱が続いたこの地域にもというのだ。
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