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ハッピークローバー

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第九十四話 暦のうえでは秋だけれどその九

「丁度いい気温」
「日本の春や秋のね」
「そうよね、ずっと寒いずっと暑いは」
 これはというのだ。
「嫌だしね」
「暑過ぎず寒過ぎず」
「そのうえでね」
「そう思うと日本っていいわね」
 このことにだ、一華は考えが至った。
「北海道や沖縄はそれぞれ冬や夏が長いけれど」
「そうした場所はね」
「けれど大抵の場所はそうよね」
「四季があってね」
「過ごしやすいわね」
「そうなのよね」 
 これがというのだ。
「それがいいって言う外国の人多いしね」
「日本の四季はいいって」
「過ごしやすいって」
「そうよね、今暑いと思っていても」 
 残暑の中そう感じていてもというのっだ。
「それでもね」
「涼しくなるしね、秋になったら」
「それで過ごしやすくなるし」
「そう思ったら」
 それならというのだ。
「日本の気候いいわね」
「そうね」
「かなり過ごしやすいわね」
「そうよね」
 二人とこんな話をしながら昼食を食べた、その後で彼女達に別れを告げてそれから部活をする為に体育館に入って実際に部活に参加したが。
 その時にだ、タンザニアから着ている先輩にこんなことを言われた。
「いや、日本の夏は動きやすくていいわ」
「快適ですか」
「涼しくて風もあって」
「ああ、風は六甲おろしですね」
「それがあるからね」
 だからだというのだ。
「過ごしやすくて」
「動きやすいですか」
「凄くね、それにね」
「それに?」
「日本って山に入っても猛獣いないでしょ」
 先輩はこのことも言った。
「そうでしょ」
「熊いますけれどね」
「いや、熊はいても」 
 それでもというのだ。
「そんなに狂暴じゃないでしょ」
「ツキノワグマは」
「羆は怖いみたいだけれど」
 北海道に棲息しているこの熊はというのだ。
「けれどライオンや豹よりましでしょ」
「ああ、豹怖いですね」
「毒蛇も少ないしね」
「アフリカも毒蛇いますね」
「そうした生きものもいないから」
 だからだというのだ。
「いい自然よ」
「そうですか」
「アフリカって。タンザニアでもね」
 自分の祖国もというのだ。
「結構ね」
「ライオンや豹がいて」
「そして毒蛇もね」
「いますか」
「コブラとかね」
 毒蛇として有名なこの種類の蛇達もというのだ。
「大蛇だっているし」
「ニシキヘビとか」
「ヒヒとかマンドリルもいるしね」
「どっちも狂暴ですね」
「風土病もあるしね」
 アフリカにはというのだ。
「だからね」
「日本はですか」
「凄くいい自然よ」
「そうですか」
「そうよ、快適な気候で」
 そしてというのだ。 
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