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八条学園騒動記

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第七百十五話 ジャイアントアナコンダその十一

「食べるそうだ」
「そうですか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「楽しむそうだ」
「兎角何でも食べる国ですね」
「こんな鰐までだからな」
「ある意味凄いですね」
「そしてだ」
 大尉はこうも言った。
「この鰐よりも大きな鰐もだ」
「いるのですか」
「あの鰐だ」
 ディノスクスの隣のコーナーを指差すとだった。
 さらに大きな鰐がいた、その鰐を観て大尉は言った。
「サルコスクスだ」
「その名前の鰐ですか」
「あの鰐もだ」
「連合ではですね」
「星によっては棲息している」
「車も尻尾で一撃ですね」
 上等兵はその鰐の大きさから言った。
「象でも何でもです」
「襲えるな」
「馬も一呑みですね」
「実際に水を飲みに来た馬をだ」
 大尉は真顔で話した。
「あっという間にな」
「襲ってですね」
「一呑みにする映像もだ」
「ありますか」
「そして水中で恐竜と格闘したりもだ」
「しますか」
「どちらの鰐も地球では白亜紀にいた」
 この時代にというのだ。
「即ちな」
「恐竜と同じ時代の生きものですか」
「それでだ」
「棲息している星はですか」
「恐竜も棲息しているな」
 そうしたというのだ。
「星のその地域だ」
「そうですか」
「だから非常にだ」
「棲息している場所は限られていますか」
「実はジャイアントアナコンダもな」
 先に観た巨大な蛇達もというのだ。
「そうだがな」
「恐竜と同じ地域にですか」
「棲息している、巨大な身体を持つなら」
 それならというのだ。
「獲物もだ」
「巨大でないとですね」
「胃を満たせないからな」
「それで、ですね」
「そうだ、それでだ」
 このことがあってというのだ。
「そうした風になっている」
「そうなのですね」
「それもまた連合だ」
「連合の自然ですね」
「様々な生きものが棲息していてだ」
「様々な自然が存在している」
「そうした国だ、では次の生きもの達を観よう」
「わかりました」 
 上等兵はまた大尉の言葉に頷いた、そのうえでそこにいる者達をさらに観ていくのであった。爬虫類達を。


ジャイアントアナコンダ   完


                   2023・5・9 
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