八条学園騒動記
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第七百十五話 ジャイアントアナコンダその一
ジャイアントアナコンダ
大尉はまずはティタノボアを観た、その十メートルを優に超える巨大な蛇を観て共にいる上等兵に話した。
「この蛇もかつてだ」
「地球に棲息していましたか」
「そして星によってはな」
「今も棲息していますか」
「そうだ、尚巨大だが」
それでもというのだ。
「その性質は大人しい」
「そうなのですか」
「別に襲ったりな」
「そうしたことはしないですか」
「餓えていないならな」
それならというのだ。
「人を襲うことはない」
「そうなのですね」
「確かに人なぞ一呑みだが」
そこまでの大きさだがというのだ。
「しかしだ」
「そうしたことはですか」
「あまりない、あとだ」
「あと?」
「この蛇は十メートル以上だが」
その大きさはというのだ。
「さらに大型の蛇もいる」
「そうなのですか」
「実は噂があった」
「噂?」
「地球のアマゾンには二十メートルを超えるアナコンダもいるとな」
「二十メートルですか」
「そうだ、この蛇の倍位のだ」
ティタノボアのというのだ。
「大きさになる」
「あまりにも巨大ですね」
「恐竜の様なな」
そこまでのというのだ。
「巨大な蛇もだ」
「いるとですか」
「噂があったが」
それでもというのだ。
「星によってはな」
「噂ではなかったのですね」
「そうだったのだ」
これがというのだ。
「実はな」
「そうでしたか」
「そしてだ」
大尉はさらに言った。
「この動物園にもな」
「その蛇がいますか」
「観たいか」
「はい」
上等兵は正直に答えた。
「そう思いました」
「そうか、ではな」
「その巨大な蛇もですね」
「観るぞ、いいな」
「わかりました」
上等兵は大尉の言葉に頷いた、それを受けてだった。
大尉は実際に上等兵をその蛇のコーナーに案内した、するとその蛇は広いコーナーに巨大な姿を横たえていた。
大きなプールである、そこに少しくすんだオリーブ色で黒い斑点のある身体を横たえていたが上等兵はその蛇を観て言った。
「まさに巨大な」
「アナコンダだな」
「そう思いました」
「ジャイアントアナコンダだ」
大尉はこの蛇の名前を語った。
「そう呼ばれている」
「まさに巨大なアナコンダですか」
「そうだ、地球にもいるというな」
そうしたというのだ。
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