八条学園騒動記
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第七百十四話 巨大な両生類その七
「まさにな」
「領土が拡大して」
「その都度だ」
「そうなっていますか」
「そしてその秘境にな」
「アマゾンもあるのですね」
「多くな」
「そうですか」
「そして乾燥帯はだ」
この自然はというのだ。
「好まれていない、もっと言えばな」
「忌まれているのですね」
「そうなっているのだ」
「そうなのですね」
「そうした国ということもな」
このこともというのだ。
「我々はだ」
「頭に入れておくことですね」
「そうだ、そしてコモリガエルもヤドクガエルもな」
アマゾンの蛙達もというのだ。
「好まれている」
「連合では」
「連合では雨そして水の象徴としてな」
そう見られていてというのだ。
「蛙は好まれている」
「農業社会の特徴でしょうか」
「そうだ、農業はだ」
「お水が重要ですね」
「だからな」
「蛙は好まれるのですね」
「モンゴルにしてもな」
遊牧民の国もというのだ。
「やはりな」
「農業を行っていますね」
「そうだ、だからな」
「蛙は好まれていますね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そうなっているのだ」
「そうなのですね」
「農業でだ」
それでというのだ。
「暮らしていると蛙はな」
「好まれていますね」
「狼が好まれることもな」
「同じですね」
「農業国家では狼は獣害をもたらす獣を食べてくれる獣だ」
「実に有難い」
「そして蛙もな」
この生きものもというのだ。
「何しろいるところに水があるのだからな」
「お水の象徴としてですね」
「好まれる」
「農業にお水が必要なので」
「そして緑が好きな国だ」
連合はというのだ。
「蛙は緑も好きな国だ」
「草木それにお花が」
「蛙はそうした場所にもいる」
「お水がありますからね」
「植物が水があると生えて育つ」
「だからですね」
「蛙は緑あるところにいる」
棲息しているというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「蛙はそのことからもだ」
緑つまり植物のあるところに棲息しているからだというのだ。
「連合では好かれているのだ」
「そうなのですね」
「しかも種類によっては食べられる」
食用にもなるというのだ。
「そうしたものだ」
「それはエウロパも然りですし」
「蛙は美味い」
蛙を食べない国の上等兵に話した。
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