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八条学園騒動記

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第七百十四話 巨大な両生類その六

「多い」
「そうなのですね」
「他の生きもの達もだ」
 アマゾンに棲息しているというのだ。
「多い、アマゾンの自然は極めて独特でな」
「棲息している生きもの達もですね」
「独特でな」
 そしてというのだ。
「他の熱帯とは違うのだ」
「だからこうした蛙もいますか」
「最初この蛙の話を聞いて驚いた」
 そうだったというのだ。
「背中に子供達を飼うのだからな」
「そして育てていますか」
「そうなのだ」 
 コモリガエルはというのだ。
「実に不思議な蛙だ」
「ヤドクガエルもいて」
「そしてだ」
「こうした蛙もいますか」
「そして他にもな」
 アマゾンにはというのだ。
「不思議な生きもの達がな」
「棲息していますか」
「そうだ」
 こう話すのだった。
「爬虫類も哺乳類もな」
「そして魚類も」
「エウロパには殆どないが」
「魅力的な場所ですね」
「そうなのだ、秘境にもだ」
 連合各地でというのだ。
「なっている」
「連合の中の」
「連合は秘境も多い」
 この国はというのだ。
「エウロパよりも遥かに探検が進んでいるがな」
「探検は重要です」 
 上等兵は大尉に熱い声で話した。
「それもです」
「軍の重要な仕事だな」
「はい、秘境と言われる場所に軍の探検隊が入り」
「調査をすることもな」
「軍の重要な仕事です」
「連合でもだ」
 この国の軍隊でもというのだ。
「最近は中央政府軍も行っているが」
「各国軍がですか」
「連合建国から行っていった、どの国の軍隊も人員不足だが」
 このことは昔から連合の軍隊が抱えている問題である、軍隊に行くより他の仕事に人材が行ってしまうのだ。
「しかしな」
「その中で、ですね」
「探検隊を編成してな」
「送っていますか」
「そうしている」
 まさにというのだ。
「建国からな」
「そうしていますか」
「だが連合の領土は常に拡大していってな」 
 新天地に進出しているというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「秘境もその都度だ」
「増えていっていますか」
「だからな」
「連合は秘境を多く抱えていますか」
「各国でな、秘境を一つ調査してだ」 
 探検隊を送り込んでというのだ。
「そのうえでな」
「秘境を調べ尽くし」
「秘境でなくしてもな」
「また次の秘境が出て来る」
「そうした状況だ」
 連合はというのだ。 
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