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八条学園騒動記

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第七百十四話 巨大な両生類その五

「愛している」
「そうなのですね」
「だからな」 
 それ故にというのだ。
「砂漠をだ」
「嫌っていますね」
「砂漠よりも草原でだ」
「草原よりも森ですね」
「そうだ、緑があることをな」
「何よりもよしとしていますね」
「それで地球でもな」
 中央政府の首都星系の中でも中心となっている惑星はというのだ、人類発祥の星としても知られている。
「木々をだ」
「植えて保存もですね」
「行っている、砂漠もだ」
 地球のというのだ。
「かなり減らしている」
「そうもしていますね」
「スフィンクスもだ」
 この遺跡もというのだ。
「緑にしている」
「石もですね」
「ピラミッドにしてもな」
「そこまでしていますね」
「極端にだ」
 エウロパから見ればというのだ。
「そこまでだ」
「緑化に務めていますか」
「そうなのだ」 
 こう上等兵に話した。
「この国はな」
「三百以上の国がその中にありますが」
「その全てがな」
 それこそというのだ。
「木々、お花もだ」
「好んでいて」
「それでだ」
「砂漠も減らしていますか」
「そうしている、砂ばかりの星なぞな」
「真っ先にですね」
「緑化を徹底させてだ」 
 そうしてというのだ。
「緑豊かな星にしている」
「必要最低限ではなく」
「星全体な」
「緑化しますか」
「予算もかけてな」 
 そのうえでというのだ。
「水もだ」
「そうしますか」
「海に河川、湖もな」
 そうしたものもというのだ。
「当然としてだ」
「豊かにしていますか」
「そうだ、緑化にはだ」
「お水も必要ですね」
「こちらは青だな」
 大尉は水をこの色に例えて話した。
「その色だな」
「左様ですね」
 上等兵もそれはと頷いた。
「確かに」
「その青もな」
「豊かにしますね」
「そうしている」
「それでアマゾンもですか」
「好かれている」
 そうしたジャングルもというのだ。
「そうなのだ」
「左様ですか」
「それでこうした生きものもな」
 コモリガエルたちを観つつ話した。 
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