八条学園騒動記
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第七百十四話 巨大な両生類その四
「棲息地域は限られている」
「そうなのですね」
「熱帯のアマゾンタイプの地域にしかだ」
「棲息していないですか」
「連合でそうした地域は多いが」
それでもというのだ。
「エウロパではだ」
「少ないですね」
「そうだ」
そうした地域はというのだ。
「だからだ」
「エウロパでは知られていないですか」
「エウロパでは熱帯は少ない」
この気候自体がというのだ。
「それも多いのはジャングルでもな」
「アマゾンではないですね」
「アフリカや東南アジアの様なだ」
地球で言うと、というのだ。
「そうしただ」
「気候ですね」
「そうした地域が多くな」
「生態系もそちらですね」
「同じジャングルでもな」
熱帯雨林気候と呼ばれる、というのだ。
「アマゾンは独特だ」
「そうした地域ですね」
「大河や湖で水は多くな」
そうしてというのだ。
「木々は他のジャングルよりも鬱蒼と生い茂り生態系もだ」
「独特ですね」
「アマゾンタイプの地域にしかいない生きものがだ」
「多いのですね」
「哺乳類も爬虫類もでな」
「そして両生類もですね」
「もっと言えば魚類も昆虫もな」
「鳥類もでしょうか」
「そうだ、それでこうした蛙もな」
コモリガエルの様なというのだ。
「先程観たヤドクガエルもだ」
「アマゾンに棲息していますね」
「そうなのだ、連合にはアマゾンタイプのジャングルもだ」
「多いですか」
「自然の中にはな、また連合は緑を好む」
こうもだ、大尉は言った。
「木々それに草達もな」
「確かに多いですね」
上等兵も頷いた。
「街を歩いても」
「そうだな、木々が何処にもだ」
「ありますね」
「学園の中は特にだ」
「多いですね」
「そしてこの動物園の中にもな」
今自分達がいるそこもというのだ。
「非常にだ」
「木々は多いですね」
「兎角緑が多いことがな」
「連合ではいいとされますね」
「逆に砂漠はな」
「好まれないですね」
「そこに生きものがいれば保護するが」
その生態系そして環境をというのだ。
「しかしな」
「そうでないとですね」
「砂漠はだ」
この地域はというのだ。
「連合ではな」
「嫌われますね」
「そうだな」
「確かにそうですね」
「この国はだ」
「草木をですね」
「好む、もっと言えばな」
そうすると、というのだ。
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