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星河の覇皇

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第八十四部第四章 続く会談その四十九

「まさに」
「エウロパやマウリアはどうか」
「そして連合は」
「どちらでしょうか」
「三つ共その国がね」
 即ち世界がというのだ。
「丁度変革期に入っていて」
「その中で、ですか」
「英雄が必要とされて」
「そして出て来た」
「そのケースですか」
「連合は丁度中央政府軍を創立させて」
 そしてというのだ。
「そのうえでね」
「辺境の国境の画定ですね」
「防衛体制の連合全体での確立もですね」
「それを為す時期であり」
「八条長官が出て来られたのですね」
「これまでは日本の政治家であったのがね」
 この国だけの人物だったのがというのだ。
「連合中央政府に出てね」
「そして、ですね」
「連合の国防を推し進めた」
「左様ですね」
「そうなりましたね」
「そう、時代がね」
 連合の変革期がというのだ。
「まさによ」
「英雄を必要としていて」
「英雄が出て来た」
「そうなのですね」
「エウロパもよ」
 この国もというのだ。
「我々との戦いに敗れてね」
「そして、ですね」
「復興を果たす必要があった」
「まさにその時にですね」
「ギルフォード総統が登場しましたね」
「そうよ、連合にとっては強敵だけれど」
 それでもというのだ。
「エウロパにとってはね」
「英雄ですね」
「まさにそうした存在ですね」
「我々から見ればそうであっても」
「あの国から見れば」
「やはりね」
 ギルフォード、彼もというのだ。
「そうした人物なのよ」
「そうなのですね」
「変革期に必要とされた英雄である」
「そうなのですね」
「私はそう思うわ」 
 伊東は静かな声で述べた。
「個人的にね」
「そうなのですね」
「あの国もそうですか」
「英雄が必要な時期であり」
「英雄が出たのですね」
「ええ、ただマウリアはね」 
 そのジャバルの国はというと。
「どうもね」
「連合とは違いますか」
「そしてエウロパとも」
「そうなのですか」
「あの国は」
「両方ね」
 こう言うのだった。 
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