ドリトル先生と桜島
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第十二幕その九
「普通はね、けれどあのシリーズはね」
「観たのね」
「面白いって聞いたから」
だからだというのです。
「観てみたけれど」
「よかったのね」
「ヤクザ屋さんの世界は好きじゃないけれど」
「それでもよね」
「その群像劇と心理描写とね」
それにと言う先生でした。
「広島弁の使い方がね」
「いいのね」
「サラも日本語は方言が多いのは知ってるね」
「ええ」
サラはその通りだと答えました、ハンバーグを食べてご飯のおかずにしますがとても美味しいと感じています。
「関西もそうでね」
「それぞれの地域でね」
「方言があってね」
「訛が独特なんだよ」
「他の言語に比べて」
「それでね」
そのうえでというのです。
「広島弁もね」
「あの映画ではなのね」
「独特なんだ」
「私も主人も日本語はわかるけれど」
「サラ達が観たのは英語になっていたね」
「だから広島弁じゃなくて」
それでというのです。
「兄さんが今お話してるそのことはね」
「わからなかったんだね」
「ええ、けれど実際はなのね」
「そう、あのシリーズはね」
まさにというのです。
「広島弁でね」
「喋ってるのね」
「日本語は日本語でもね」
「標準語じゃないのね」
「そうなんだ」
まさにというのです。
「あのシリーズは」
「じゃあ今度日本語のままのものをね」
「観てみるかな」
「そうするわ」
実際にと答えたサラでした、そしてです。
サラは先生にです、こうも言いました。
「鹿児島県も方言凄いのよね」
「それは聞いてるんだね」
「ええ、そうよね」
「実はね」
まさにとです、先生はお話しました。
「日本でもかなりね」
「方言が凄いのね」
「そうなんだ」
こうサラにお話します。
「青森県の津軽と並んでね」
「あちらとなのね」
「だからそこはね」
「注意することね」
「うん、まあ昔の鹿児島弁とは違うから」
「昔のものはもっとなの」
「わざと他の地域の人が聞いてもわからない様にしているから」
それ故にというのです。
「もうね」
「かなりわかりにくいのね」
「僕も学んで」
昔の鹿児島弁をというのです。
「やっとね」
「わかったのね」
「そうした言葉で今はお年寄りでもかなりね」
「ご高齢の人でないとなの」
「使えないから」
それでというのです。
「学んで残しておかないと」
「駄目なのね」
「そうなんだ、言葉もね」
どうしてもというのです。
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