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ドリトル先生と桜島

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第十二幕その八

「機会があれば」
「その時にね、ただね」
「ただ?」
「いつも噴火して火山灰が凄いのよね」
 サラは先生に尋ねました。
「兄さんもそれで地質調査に行ったし」
「そうしたら前回別の人が調査した時よりもね」
 先生は妹さんに答えました。
「火山灰の濃度が上がっていたよ」
「そうだったのね」
「いつも噴火して」
 そうしてというのです。
「積もっていっているから」
「年々なので」
「少しずつでもね」
「火山灰が積もっていってるのね」
「鹿児島県はね」
「そうなのね」
「それがね」
 まさにと言う先生でした。
「あちらなんだよ」
「成程ね」
 サラもお話を聞いて頷きました。
「日本にはそうした場所もあるのね」
「そうなんだ」
「色々な場所がある国ね」
「サラにいつもお話しているね」
「そうね、それでお話を聞いてね」
「それを実感するね」
「そうしているわ、日本にはいつも来てるけれど」
 それでもと言うサラでした。
「お仕事だから」
「色々な場所には行ってないね」
「そうなのよね、関西はよく回るけれど」
「時間がある時にね」
「そうしているけれど」
 それでもというのです。
「関西以外はね」
「中々だね」
「行ってないわ、今回は旅行で来たけれど」
「行くのは神戸とだね」
「広島よ」
 そちらだというのです。
「主人が行きたいって言っていてね」
「前からね」
「行くけれど」
「広島の海を観に行くのかな」
「江田島の海軍の資料とね」
 日本の帝国海軍のというのです。
「それと呉の軍港に街並みもね、広島もだけれど」
「街並みもなんだ」
「ほら、あそこ映画にも出てたでしょ」
 サラは今は動物の皆とサラが先生に教えてもらったその彼女から教えてもらった動物の言葉で彼等とお話をしているご主人にお話しました、ご主人はもう食べ終わっています。
「呉とか広島の街は」
「ひょっとしてヤクザ映画の」
「そう、あのシリーズのね」
「昭和の映画だったね、日本の」 
 先生はとても大きなハンバーグを食べつつ応えました。
「菅原文太さん主演の」
「あの映画がたまたまイギリスでも放送されたのよ」
「テレビでかな」
「そう、それでね」 
 そのうえでというのです。
「英語訳されて声優さんが声をあてていたけれど」
「あのシリーズ観たんだ」
「私達マフィアものとか観ないけれど」
「僕もだよ、そうしたお話は趣味じゃないからね」
 先生にしてもです。 
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