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ドリトル先生と桜島

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第十二幕その十

「使う人がいないと」
「忘れてしまうわね」
「イギリスでもそうだね」
「ええ、英語イングランドの言葉は主流で」
 それでとです、サラも応えます。
「他の国の言葉はね」
「スコットランドやウェールズ、アイルランドのね」
「アイルランドは南が独立してね」
「アイルランド語を喋る様になっているけれど」
「それでもね」
「スコットランド語やウェールズ語はね」
「どうもね」
 これがというのです。
「忘れられていっているね」
「特にウェールズ語はね」
「そうだね、だから方言もね」
 こちらもというのです。
「使う人がいないと」
「なくなるのね」
「だからね」 
 それでというのです。
「僕もね」
「学んでなのね」
「残る様にしているんだ」
「そこは兄さんね、では機会があったら」
「その時はね」
 まさにと言う先生でした。
「鹿児島に行って」
「そしてね」
「楽しんでくるといいよ」
「言葉についても」
「是非ね、あと鹿児島は暑いから」
「神戸とは違って」
「逆に言うと神戸は夏は涼しいけれどね」
 それと共にというのです。
「冬は寒いね」
「何しろすぐ後ろが山で前が海だから」
「山から風が下りてきてね」
「凄く冷えるね」
「そうなるから」
 だからだというのです。
「神戸は寒いと言っていいけれど」
「鹿児島は暑いのね」
「そうなんだ」
 まさにというのです。
「そのことをね」
「覚えておくことね」
「そうだよ、桜島はいつも噴火していて」
「火山灰が凄くて」
「方言も独特でね」
「暑いのね」
「そうだよ、何しろね」
 先生はハンバーグを食べてから赤ワインを飲んで言いました。
「日本のハワイって言っていた街もあったし」
「日本のなの」
「今は空豆の街って言ってるけれどね」
「昔はそう言っていたのね」
「そうした街があって」
 そうしてというのです。
「ハウス栽培でもマンゴーを作られる位にだよ」
「暑いのね」
「そうなんだ」
「沖縄みたいなのかしら」
「沖縄程じゃなくても」
 それでもというのです。 
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