星河の覇皇
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第八十四部第四章 続く会談その二十六
「その結果として」
「連合は連合という国の中で収まっています」
「そこから外に出ることはありません」
「先のエウロパ戦役は別としまして」
連合にとってはじめての対外戦争であったこの戦争は例外なのだ、とかく中で対立し続けている国なのだ。
「最早連合だけで一つの世界です」
「連合から出ることはありません」
「実際旅行も連合の中です」
「連合の中で終わっています」
「そうした国よ、私もマウリアやサハラは見ていても」
伊東自身もというのだ。
「これといってね」
「何かをすることはないですね」
「日本政府としても」
「大使館や領事館は置いていますが」
「それでもですね」
「在留邦人も常に少ないですし」
「新聞記者た技術支援の人がいる位で」
そして彼等の家族はいる。
「しかしです」
「これといってです」
「日本も動きません」
「これといって」
「連合の外の国は」
「そう、本当に連合は連合だけで世界で」
一つのそれであるというのだ。
「マウリアやサハラに目は向かないことが殆どよ」
「全くですね」
「我々も実際マウリアやサハラは見ません」
「敵であるエウロパはそれなりに見ますが」
「それでもです」
「そう、このことが変わることはまずないわね」
連合が他の国を見ることはというのだ。
「特に各国がね」
「中央政府もそうでしょうね」
「エウロパは見ていますが」
「マウリアやサハラとなりますと」
「どうもあまり関心がないですね」
「見ていても」
「そう、中央政府にしても」
これから自分達が対する彼等もというのだ。
「マウリアやサハラよりも遥かに我々を見ているわ」
「そして対していますね」
「時には結び時には対する」
「そうしていますね」
「連合の中で」
「そうした状況よ、まさに中央政府と各国政府同士は同じ国家の中にある同居人同士で」
連合、この国の中でというのだ。
「そしてね」
「それで、ですね」
「時に結び特に争う」
「そうした関係ですね」
「我々は」
「そうであってね」
それでというのだ。
「我々は生きているわ」
「そして今は中央政府と対しますね」
「その為に情報が漏れることを警戒する」
「それも味方に対しても」
「味方でも他国であるなら」
それならというのだ。
「もうね」
「情報を漏らす訳にはいかないですね」
「左様ですね」
「だから我々もこうしてですね」
「部屋で食べていますね」
「お話をするならね」
あえてモーニングサービスを頼んでそうしているのだ、この辺りの配慮もまた行っているのである。
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