星河の覇皇
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十四部第四章 続く会談その十七
「それは」
「生き馬の目を抜く世界ですから」
「特に連合の中は」
「連合は千年の間常に争いいがみ合い」
そしてというのだ。
「対立していますね」
「中央政府と各国政府が」
「そして各国政府間でも」
「そうしてその中では」
「もうです」
「生き馬の目を抜く」
アレンカールはまたこの言葉を出した。
「そうした世界です」
「だからこそ中央政府も油断ならず」
「もう既に動いているのでしょう」
この話をしたロシア政府を見つつそのうえでグアテマラ大使にも他の国の大使達に対しても話をした。
「そうしましょう」
「是非ですね」
「そうです、激しい戦いになりますが」
外交のそれになるというのだ。
「それだけに勝ち取るものはです」
「大きいですね」
「そうなります、では」
「中央政府については」
「これからもです」
まさにというのだ。
「一致団結してです」
「対していきますね」
「宣言を出して」
各国で、というのだ。
「そしてです」
「そのうえで向かい」
「戦っていきましょう」
「共に」
各国の大使達はケベック大使館で団結を確認した、しかし。
アルギエーリはケベックの者達にはこう話した。
「どんな奇麗なことを言っても同床異夢です」
「結局はですね」
「どの国もですね」
「中央政府に対していますが」
「考えていることは違いますね」
「どの国も自国のことを考えています」
国益、それをというのだ。
「そうしています、中央政府に対することは同じでも」
「考えていることはですね」
「それはですね」
「違いますね」
「左様ですね」
「そうです」
まさにというのだ。
「それは普通です」
「国際政治においては」
「言葉ではどう言っても」
「それでもですね」
「それぞれの考えがありますね」
「そうです、ですから」
それ故にというのだ。
「それはいいとして」
「そして、ですね」
「そのうえで、ですね」
「ことを進めていきますね」
「そうしていきますね」
「我々も」
ケベック政府もというのだ。
「そうしていきましょう」
「はい、それでは」
「ここは、ですね」
「宣言に向けてですね」
「我々も意見を調整していきますね」
「そうしていきましょう、あとです」
アルギエーリはこうも言った。
ページ上へ戻る