星河の覇皇
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十四部第四章 続く会談その十六
「あちらはあちらで」
「各国政府に負けている」
「そうなっていることが多いと、実際に綱引きですから」
「我々と中央政府の」
「それが連合の政治であるかと」
「そう言われますと」
どうかとだ、グアテマラ大使も述べた。
「確かにです」
「そのことはですね」
「言われてみれば」
まさにというのだ。
「その通りですね」
「左様ですね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「権限、権益の確保のし合いとです」
「拡大もですね」
「考えています」
双方共にというのだ。
「そうしています」
「ですから」
そうした状況だからだとだ、アルギエーリはグアテマラ大使に話し他の国の大使達に対しても話した。
「この度は」
「まさにですね」
「はい」
「彼等も動き」
「権益のこれ以上の拡大をです」
「しようとしていますね」
「そうかと」
「中央政府らしい貪欲さと言うべきか」
カメルーン大使はやれやれといった口調で述べた。
「それは」
「常に権限の拡大を考えている」
「連合の在り方を無視した」
各国の連合政府であるというそれをというのだ。
「そうしたです」
「貪欲さが出た」
「はい」
まさにというのだ。
「そうしたです」
「貪欲な政府であり」
「そしてです」
カメルーン大使はさらに話した。
「最初から動くと思っていましたし」
「それならですね」
「受けて立って」
そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「勝ち取るのですね」
「我々の権限の確保よければ」
「拡大ですね」
「それをです、私の読みでは確保出来る位で」
そこで留まってというのだ。
「拡大はです」
「無理ですね」
「はい、ですが」
それでもというのだ。
「それでもです」
「この度はですね」
「徹底的に進める必要があります」
「中央政府との対決を」
「何としても」
こう言うのだった。
「そうしましょう、腹を見せない相手の腹を探る」
「政治の基本ですね」
「何でも自分から喋るなぞ」
「まずありません」
アルギエーリも笑って述べた。
「それは」
「左様ですね」
グアテマラ大使もそうだと返す。
ページ上へ戻る