八条学園騒動記
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第七百九話 大きな家畜達その二
「品種改良をな」
「行ってきましたね」
「だからだ」
それでというのだ。
「牛や豚もな」
「品種改良していき」
「連合ではな」
「大型になっていますね」
「ホルスタインといってもな」
この種類の牛はエウロパでも広く飼育されている。
「この国ではだ」
「大きいのですね」
「我々が知っているものよりもな」
即ちエウロパのホルスタインよりもというのだ。
「さらにな」
「そういうことですね」
「尚骨もな」
牛の骨もというのだ。
「連合ではそのままだ」
「捨てないですね」
「スープのだしにしたりな」
それに用いたりというのだ。
「飼料や肥料にもな」
「用いるのですね」
「まさに隅から隅までな」
「無駄なくですね」
「連合は家畜をだ」
「役立てるのですね」
「ものはあればあるだけ使う」
大尉はこうも言った。
「そうした国だしな」
「尚更ですね」
「家畜は全てだ」
その身体のというのだ。
「用いる」
「そうした国ですね」
「あらゆる家畜はそれこそ声以外はな」
「全て用いるのですね」
「リサイクルも徹底していれば」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「家畜の身体の利用もですね」
「そうした感じだ、だから資源はな」
これはというのだ。
「至るところにあるとだ」
「連合では行っていますね」
「化石燃料だけでなくな」
「生きものもですね」
「それにしてな、植物もな」
こちらもというのだ。
「当然な」
「それにしますね」
「そうした国だからだ」
「そう言っていて」
「資源があるならだ」
それならというのだ。
「その分発展出来るな」
「そして生きられます」
「だからな」
「連合のそうした一面はですね」
「そのことは覚えていくべきだ」
「左様ですね」
「牛もな」
この家畜もというのだ、見れば彼等は今ものどかに牧草を食べている、そして悠久の時間を過ごす様にしてそこにいる。
「肉を食べミルクを飲み」
「皮も骨も用いて」
「まさにその全てをな」
「役立てますね」
「そうしている、食べるにしても内臓もな」
「食べますね」
「食べない国もあったが」
かつてはというのだ。
「イスラム圏ではな」
「かつてはそうでしたね」
「しかし今はな」
この時代ではというのだ。
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