八条学園騒動記
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第七百九話 大きな家畜達その一
大きな家畜達
牧場の中には牛達がいた、種類はホルスタインであるが。
そのホルスタイン達牧場の中で草を食べたり寝転がったりしている彼等を見て大尉は上等兵に尋ねた。
「どう思うか」
「この牛達を見てですね」
「羊や山羊、豚もいるが」
見ればそうした生きもの達も牧場にいる。
「どうだ」
「何かです」
その家畜達をよく見つつだ、彼は大尉に答えた。
「私が普段見ている家畜達よりです」
「大きいな」
「はい」
エウロパの者達であることを隠して話した。
「そう思います」
「そうだな、一回りいや二回りはな」
「大きいですね」
「大きいとな」
それならというのだ。
「それだけ食べられてミルクもだ」
「出るということですね」
「連合はミルクといってもな」
一口にというのだ。
「牛乳だけではない」
「馬乳に山羊のものに」
「羊のものもあればな」
「豚のものもありますね」
「飲みな」
そのままというのだ。
「そしてだ」
「チーズやバター、ヨーグルトにもですね」
「してな」
乳製品にというのだ。
「口にしている」
「そうですね」
「豚のものまでだ」
「口にしますね」
「それがな」
「連合という国ですね」
「口に出来るものはな」
それこそというのだ。
「毒があるかだ」
「石や金属、木でもないと」
「食べる」
「そうした国で」
「豚もだ」
その彼等も見て話すのだった。
「普通にだ」
「ミルクまで、ですね」
「楽しむ」
「そうした国ですね」
「麦畑も水田にしてな」
水麦を生み出してだ。
「植えていてな」
「そして豚の乳すらも飲んでだ」
「乳製品にして食べる」
「それがだ」
まさにというのだ。
「連合でな」
「家畜も大きく」
「多く食べて飲める様にだ」
「品種改良してきたのですね」
「家畜も変わる」
彼等もというのだ。
「時代によってな」
「そうなりますね」
「犬の種類や大きさもな」
「時代によって変わりますね」
「ブルドッグは最初からこの世にはいなかった」
この種類の犬はというのだ。
「あれは牛を噛む為にだ」
「闘牛の場で」
「生み出された犬だ」
「そうでしたね」
「犬もそうでな」
「他の家畜達もですね」
「人間は自分達の考えでだ」
それによってというのだ。
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