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私の 辛かった気持ちもわかってよー

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5-4

私は、璃々香先輩、西田先輩と織部部長に囲まれていた。

「山葵 今度の大会ね 璃々香と組むのは のぞみに戻そうと思ってるんだけと゛ 山葵はみく美と・・」

「・・・」私は、璃々香先輩のほうを見て、そんなのー 助けてーと思っていた。

「ずーと 1年の時から西田と組んできたからね 私も、最初、西田に引っ張ってもらったの 山葵は代打だから・・・」と、璃々香先輩は突き放すような言い方だった。やっぱり、この人との絆は出来て無かったんだ。戦友なのに・・。

「ゴールデンペァを前にして 私から言うのも何だけどー みく美も伸びてきたし、今から1年同士でペァを組むってのも先行き良いわよー あなた達なら きっと 上位に喰い込めるわ」

「・・・」私は、何にも言えないでうつむいていたが

「操 ここは 山葵に決めさそうよー 山葵は文句も言わずに私についてきてくれたわ 般若のような顔して、歯を喰いしばってネ 思ってること 言ってもいいんじゃぁない?」

「そうね 山葵 言ってごらん」

「・・・ウチ 嫌です ウチはー ・・・ 璃々香先輩と頂点に立ちたい 約束したんだものー この前は予選で京都代表になったけど 今度は大会なんだから・・ ウチは璃々香先輩とじゃぁなきゃダメなんです」と、涙声になっていた。

「わかったわ 山葵! 操 私が西田と組むとなると1次予選からになるのよ だけど、山葵とならシードで2次予選からでいいのよ 私の足 もう少し時間が欲しい だから・・ ねっ 西田も・・」

「わかった 璃々香が言うなら ねっ のぞみ?」織部先輩も言ってくれた。

「了解! じゃぁ 私は みく美をしごくわ」と、西田先輩も納得する形になって

「決まりネ 山葵 その代わり 西田に恩返し? ン? まぁ 絶対に頂点に立つよ だけど いい? それとー 来年 インターハイの時は 西田と組むから 私等最後だし・・」

「わかりました その時はみく美と・・ライバルになってるかも知れませんからーネ!」 璃々香先輩から頭をコツンとやられていた。

 私と璃々香先輩、織部先輩は個人戦も2次予選からで、ダブルスの方も私達のペァと織部先輩のペァは2次からだったが、それ以外は1次予選からで中間考査の前に行われるし、それに学校の体育祭なんもあって大変なのだ。今回は団体戦は無かったけど、2次予選は中間考査が終わってからなので、少し時間に余裕がある。璃々香先輩はそのことを言っていたのだろう。
 
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