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八条学園騒動記

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第七百二話 薩摩の言葉でその六

「連合の学校ではな」
「全体的に言えることですか」
「そうだ、花壇がありな」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「飾っていることは」
「手入れもしてな、これはエウロパでもな」
「同じですね」
「ただ連合では園芸部がしているが」
 学園のというのだ。
「しかしな」
「エウロパでは、ですね」
「貴族の学校だとな」
「貴族の家からですね」
「理事長の方が雇われたりしてだ」
「職人を」
「そして手入れをしている」
 そうしているというのだ。
「庭にしてもだ」
「同じですね」
「そうなっている」
「そこが違いますね」
「職人を雇って行わせることはな」
「連合ではないですね」
「学校のことはな」 
 あくまでというのだ。
「学校にいる人間でだ」
「行いますね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「だから花のこともな」
「その様になっていますね」
「掃除もだ」
「生徒達がやっていますね」
「昔は大抵の国はそうしていなかったらしいがな」
「業者がしていましたか」
「今ではどの国でも生徒がな」
 彼等がというのだ。
「教師達と共にだ」
「そうしていますね」
「どの国のどの学校でもな」
「教師が行うのは」
「軍でも士官でも雑用を行うことがある」
 大尉は今度は軍の話もした。
「人手が足りないとな」
「そうもしていますね」
「そうだからな」
 それでというのだ。
「教師もだ」
「雑用、掃除もですね」
「行う」
「そうした国ですね」
「連合はな、階級がないとな」
 そうであるならというのだ。
「誰もがだ」
「立場はあれど」
「何でもする、会社でも社長がな」
「掃除をしますか」
「大統領も自分の靴を磨く」
 これはリンカーンも行っていた、そしてそれを見て驚いた者にでは君は誰の靴を磨くのかと問うた。
「そうする、流石にこの国の天皇はな」
「宮廷の者達がいるので」
「あの小さな宮殿に見えない場所の中でな」
「そうした者達がですね」
「身の回りのことは行う」
 これは皇室の方全体のことである。
「だからそうしたことはしないがな」
「そうなのですね」
「だがな」
「連合はそうした国ですね」
「そうだ、例外もいるが」
 これは何処にもあることだ。 
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