| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七百二話 薩摩の言葉でその五

「何かとな」
「古いと見ると」
「即座にだ」
「新しいものに代えますね」
「それも連合でだ」
「教育もですね」
「その様だな、また花壇も」
 丁度そこに入って話した。
「整っている」
「煉瓦も土もそして」
「花達もな」
「そうしていますね」
「どの学校でもこうしている様だな」
「校内を花で飾っていますね」
「そして日本なら」
 ここでだ、大尉は。
 桜の木を見てだ、こう言ったのだった。
「この様にだ」
「桜の木がですね」
「多くあってな」
 そうしてというのだ。
「春になるとだ」
「咲きますね」
「そうだ、これはな」
 まさにというのだ。
「日本という国ならだ」
「学校でなくともですね」
「桜の木を多く植えてだ」
 そのうえでというのだ。
「そうしてだ」
「飾っていますね」
「そしてだ」
「春になりますと」
「まさにな」
「桜の花が咲いて」
「満開になりだ」
 そうしてというのだ。
「これ以上ないまでにな」
「飾りますね」
「あらゆる場所をな」
「それが日本ですね」
「常に咲く花でなくな」
「春のはじまりに」
「ほんの一時だけ咲く」
 そうしたというのだ。
「花を愛してな」
「何処にもですね」
「木を植える」
「一年の間の一時だけの為に」
「ほんの十日程しかだ」
 桜の花の咲く時はというのだ。
「半月かも知れないが」
「兎角短いですね」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「何故かな」
「日本人は桜を愛していますね」
「だからこの学校でもな」
「至るところに桜の木がありますね」
「そうなっている」
 こう上等兵に話した。
「どうも他の国の学校にはな」
「ないことですね」
「日本だけのな」
 まさにというのだ。
「ことだ」
「やはりそうですね」
「そして他の花達もな」
 大尉は花壇も見て話した、そこには多くのチューリップが咲いていて赤や黄色、白、紫、それに青と咲き誇っている。
「好きだな」
「チューリップにしてもそうですね」
「桜が第一でもな」
「花が好きですね」
「桜はまあ置いておく」
「日本だけのことなので」
「そうするが」 
 しかしと言うのだった。
「だがな」
「それでもですね」
「花が多いことはな」
 このことはというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧