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新オズのカボチャ頭のジャック

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第三幕その五

「本当に」
「昔は日本にもあったのだよ」
 ここでオズの国随一の知識を誇る教授がお話してきました。
「そうしたお米が」
「そうなのね」
「そう、昔は白米だけでなく」 
「赤いお米や黒いお米もあったの」
「聖徳太子さんや行基さんの時代にはね」
「そうだったの」
「日本の時代で言うと飛鳥時代や奈良時代だね」
 その頃だというのです。
「その頃だよ」
「千年以上昔よね」
「千三百年以上だね」
「大昔ね」
「その頃から日本という国は存在していてね」
 そうしてというのです。
「神宝のお国で言うと唐だね」
「中国だと」
「そうだよ、かなり昔だね」
「その頃のお米にはなのね」
「そうしたお米があったのだよ」
 赤いお米や黒いお米がです。
「あってね、それでね」
「食べられるのね」
「私達もね」
「そうなのね」
「外の世界でも再現されているよ」
 こうもです、教授はお話しました。
「今ではね」
「そうなの」
「奈良でね」
「奈良時代のもんだから?」
「そうだよ」
 実際にというのです。
「他の奈良時代の食べものも再現されているよ」
「赤いお米や黒いお米以外の食べものも」
「蘇とかね」
「蘇?」
「乳製品だよ」
 蘇についてもです、教授はお話しました。
「蘇はね」
「乳製品っているとヨーグルトやチーズね」
「そうしたものでね」
「昔の日本ではそうしたのを食べていたの」
「そうなんだ、蘇はチーズでね」 
 この食べものでというのです。
「酪や醍醐もだよ」
「乳製品なの」
「そうなんだ、それでそうしたものもオズの国で食べられるよ」
「えっ、そうなの」
「食べようと思えばね」 
 その時はというのです。
「食べられるからね」
「私達もなのね」
「食べるといいよ」
「赤いお米や黒いお米も」
「そうしたらいいよ」
「それじゃあね」
「それとね」 
 教授はさらに言いました。
「南瓜はお米とは全く違うよ」
「うん、お米は昔から沢山の人達が食べていてね」 
 ジャックが応えました。
「南瓜は新しいものだね」
「オズの国が反映されるアメリカもあるアメリカ大陸が発見されてね」
 そうなってというのです。
「それでだね」
「その時に他の世界にも伝わったよ」
「そうだね」 
「だからだよ」
 教授はさらにお話します。 
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