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新オズのカボチャ頭のジャック

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第三幕その六

「お米と比べるとね」
「南瓜は多くの人に知られることが遅かったね」
「ジャガイモや玉蜀黍、トマトや唐辛子と同じだよ」
「そうだったね」
「そこが違っていて」
 それでというのです。
「君の頭でもある南瓜はだよ」
「新しい作物だね」
「そうなのだよ」
「そうだね」
「作物それぞれに特徴があって」
 そうしてというのです。
「歴史もだよ」
「それぞれの歴史がだね」
「あるのだよ」
 こうお話します。
「それを知ることも面白いよ」
「学問だね」
「そうだよ、あとアメリカ大陸を最初に発見したのは誰か」
 このこともです、教授はお話しました。
「果たして」
「うん、コロンブスさんじゃないね」
「そうだね」
 かかしと樵が言ってきました。
「実は」
「そうだね」
「その前にバイキングの人達が発見していたのだよ」
 教授は二人ににこりとしてお話しました。
「おそらくそれ以前にもだよ」
「カルタゴ人だね」
「彼等が発見していたね」
「それで現地の人達を商いをしていたよ」
 そうだったというのです。
「どうもね」
「そうだね」
「そうしていたね」
「そうも言われているね」
「最近は」
「外の世界での学問ではね」
 笑顔のままお話します。
「そうなっているよ、そのことを聞いて私も驚いたよ」
「コロンブスさんが発見したと思っていたら」
「違ったからね」
「それでだね」
「教授も驚いたね」
「そうだよ、ただ発見前から人はいてね」
 それでというのです。
「独自の文明を築いていたよ」
「特に中南米ではね」
「そうしていたね」
「マヤやアステカ、インカだね」 
 こうした国々の名前も出します。
「それで繁栄していたよ」
「その頃のオズの国は今とは全く違っていたわね」
 オズマはオズの国の国家元首としてお話しました。
「そうだったのよね」
「そうだよ」
 教授はその通りだと答えました。
「本当にね」
「私のお父さんお母さん以前は」
「今みたいな服でもなくてね」
「三角の帽子にズボンにブーツの」
「それぞれの国の色をしたね」
「そうしたものでなくて」
 それにというのです。
「ネイティブの人達の服装でね」
「それで暮らしていたわね」
「各部族でね」
「国もなくて」
「うん、ただ平和でね」
 オズの国はその頃からそうだったというのです。
「のどかだったよ」
「そこは変わらないわね」
「オズの国はね、ただ国はね」
 そう言われるものはというのです。 
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