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八条学園騒動記

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第六百八十八話 オーストラリア人としてその三

「挟めてね」
「食べられるのね」
「そうだよ、ただ鯨を挟むのは」
 それはとだ、ベンは述べた。
「オーストラリアにはね」
「ないわね」
 ケイトが応えた。
「ちょっと」
「うん、鯨を食べても」 
 それでもというのだ。
「サンドイッチにするのはね」
「ないわね」
「そうだね」
「ステーキにしても」
「けれどね」
 この料理はあるがというのだ。
「サンドイッチまでは」
「面白い発想よね」
「その発想をね」
 これをというのだ。
「僕達も学びたいね」
「オーストラリアのお料理って」
 ケイトはここでこう言った。
「ワイルド系よね」
「連合でもそれで有名だね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「ステーキだって」
「分厚く切って」
「それを塩胡椒で素早く味付けをして」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「高温で一気に焼く」
「それで食べてるから」
 そうしているからだというのだ。
「もうね」
「他の国だと」
 トブも話した。
「おソースに凝って」
「それで味付けもするね」
「けれどオーストラリアだと」
「おソースもワイルドで」
「手早く豪快な感じで味付けして」
「食べてるね」
 こう弟に述べた。
「そうだね」
「うん、もうね」
 それこそというのだ。
「お料理はまずはね」
「ボリュームだよ」
「それでね」
「時間をかけないでな」
「一気にね」
「切って煮て焼いてな」
「それで素早く味付けして」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「食べるよ」
「調味料は基本沢山」
「香辛料もね」
「生ものだって」
 こちらの料理もというのだ。
「食べるけれどね」
「やっぱりボリュームがあって」
「手早く豪快にね」
「作るよ」
「味付けは濃く」
「まさにそれがよ」
 ルーシーは満面の笑顔で言った。
「我が国のお料理よ」
「うん、そしてね」
 ベンは次妹に応えて言った、自分達の国の料理のことであるので彼もよく知っていることであるのだ。 
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