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八条学園騒動記

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第六百八十八話 オーストラリア人としてその二

「だからね」
「そうなるよ」
「そうだったね」
「まあサンドイッチはね」
 ベンもこう言った。
「砂と魔女以外は挟めるから」
「何でもね」
「あとエウロパ貴族も」
 このことも言った。
「挟めないけれどね」
「あんな連中挟んでどうするの?」
 クララが突っ込みを入れた。
「一体」
「サンドイッチに挟むっていうと」
「食べるのね」
「だから砂と魔女はね」
「食べられないし」
「エウロパ貴族もだよ」
「どう見たって桁外れにまずいわよ」
 エウロパ貴族はとだ、クララは述べた。
「人間を食べることは論外でも」
「だから言ったんだよ」
「そもそも人間を食べることは論外で」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「エウロパ貴族はね」
「人間の中でもなんだ」
「もうどびきりの毒で」
「毒しかないわね」
「河豚以上の毒を持っているから」
 連合ではこう言われることもある、煮ても焼いても食えないどころかそこまでの毒を持っているというのだ。
「挟んでもね」
「食べられないのね」
「若しエウロパ貴族が他の生きもので」
 人間以外のというのだ。
「食べられるにしても」
「猛毒があるから」
「死ぬよ」
「食べたら」
「だからね」
 それでというのだ。
「あの連中も挟めないよ」
「そういうことね」
「あとは」
 ルーシーはここでこう言った。
「机や椅子、飛行機や船も」
「中国人が言うことだね」
「そうしたものもよね」
「うん、こうしたものはね」
「砂と同じね」
 それと、というのだ。
「もう」
「そうなるよ」
「そうよね」
「流石に机や椅子なんてね」
 そうしたものはというのだ。
「食べられないから」
「サンドイッチにもね」
「挟まないよ」
「そうよね」
「けれど食べられるものなら」
 それならというのだ。
「何でもね」
「挟めるのがサンドイッチね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「いいんだよ」
「そういうことね」
「だからカナダのサンドイッチも」
「ムースや熊もなの」
「それで鯨もね」
 こちらもというのだ。 
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